《 物語がくれるのは、どんな結末でもなくて、はじまりです。出口が入口であるような世界が、子どもの本の世界です。 》 137頁
優れた美術作品もそうだと思う。つまり以下の感じ。
《 優れた美術作品がくれるのは、どんな結末でもなくて、はじまりです。出口が入口であるような世界が、芸術の世界です。 》
《 読まなかったために、かえって忘れられない本だってある。「読んでしまった」というのも読書ならば、「読まない」「読まなかった」というのもまた、一つの読書といっていい。そう思うのです。 》 141頁
うんうん、同感同感。
《 本というのはおもしろいもので、どんな本も読み手とおなじ背丈しかもたない。読み手がこれだけであれば、本もまたこれだけなのです。ひとが本に読みうるのはつまるところ、その本を通して読みうるかぎりのじぶんの経験だからです。 》 149頁
美術鑑賞もそうだなあ。
《 オーウェルが「いい社会」として胸においていたのは、きれいな川のある社会でした。 》 228頁
源兵衛川〜。
《 芸術について、オーウェルはおもしろい定義を下しています。すなわち芸術とは「必要な余計なもの」だというのです。 》 230頁
ネットの見聞。
《 グローバルスタンダードという名の下に徳よりも得を優先する企業経営者 》
《 モノだけをデザインする時代は終わった。 》