哲学入門/反哲学入門

 朝、投票。昼前まで、源兵衛川中流部の川辺に茂った雑草と堆積した土砂の撤去作業に携わる。女子高生も加わる。元気だあ。二汗流す。一風呂浴びる。午睡。

 昨日の木田元『反哲学入門』、262頁。

《 一九二三年の秋にハイデガーマールブルクに移ります。(略)全国から大勢の聴講者が集まっていましたが、(略)マールブルク赴任早々日本人の三木清も聴講にきたりします。 》

 本棚から背が焼けて退色した三木清『哲学入門』岩波新書1966年43刷を取り出す。哲学に興味を持って初めて買った哲学の本。途中まで鉛筆で線引き。その後が続かなかった。硬い文章だなあ、という印象。軟弱高校生には到底歯が立たなかったわけだ。

《 人間は「超越的人間」である。超越によって人間は人間であり、人間の一切は可能になる。 》 60頁

 欄外に《 超越? 》という書き込み。そりゃそうだ、当時、そんな意味はワカランわ。

 ニーチェツァラトゥストラ』を再読しても、何が面白いのか、わからずじまいだった。『反哲学入門』で木田元は書いている。

《 (略)文学的で、抽象的思索や体系的思索を嫌った「詩人哲学者」と見られてきました。しかし、これも誤解で、彼は古代ギリシア以来の西洋哲学の伝統と充分に成熟した関係を結んでおり、その上でこの伝統と対決しようとしているのです。 》 212頁

《 つまりニーチェは、古代ギリシア早期の生きた自然の概念を復権し、それを視座に据えてプラトン以来の物質的自然観とそれを基盤とするヨーロッパの文化形成をニヒリズムと断じ、批判的に乗り越えようと企てているのです。 》 229頁

 全然違ったニーチェ像が浮かぶ。

 ネットの見聞。

《 今回の参議院選で新たに学んだことは「選挙カーでは連呼以外のことをすると選挙違反になる」という驚愕の事実だ。有権者歴けっこう長いけど、知らなかった。こういうのも法改正しようよ。 》 阿川大樹

 ネットの拾いもの。

《 今回の選挙も一票の格差が酷い!藤沢第3区が「聖園女学院マリアホール」、第25区にいたっては「湘南白百合学園小学校」。 それなのに第1区は「藤沢市役所」!これでは第1区の投票率が上がるわけがない! この格差はいつ是正されるのだ!! 》