「さよならの次にくる〈新学期編〉」

 似鳥鶏『さよならの次にくる〈新学期編〉』創元推理文庫2009年初版を読んだ。 『さよならの次にくる〈卒業式編〉』の後編という扱いだが、この一冊だけでも楽しめるはず。ストーカー事件の二重底の真相など、前二作よりミステリ色が濃い。 文章はこなれてきたが、苦労性の語り手の悶々とした独白は、純文学小説を連想させる。それが特色といえばそれまでだが。

《 美術ファンがもともと少数なのは知っている。美術館にしろ画廊にしろ、訪れる客は中年以上が過半数。高校生の姿は多くない。 》 88頁

 だよなあ。三日間のコミケに若い人が50万人超の来場。有名画家の美術展に 六十日間で50万人来れば、主催者は飛び上がって喜ぶ。

 三島夏祭りは、三日間の人出は過去最高となる57万人(主催者発表)だった。
 http://www.at-s.com/news/detail/1141959199.html

《 コミケ86、皆さまお疲れ様ですたー。 最後の最後でバスの運転手GJ(笑) 「今年の冬に会いましょう、会えない方はまた来年」だってさ 》 しのぐん

 朝、暑い中、ハタキで障子の桟のほこりをはらっていたら、グラウンドワーク三島から電話。 午後の視察のお願い。Lewis and Clark Collegeという米国ポートランドにある大学の 学生と先生二十人ほどと地元の高校の先生生徒二十人ほど。理事長と一緒に源兵衛川を案内。 サンダルに履き替えて川に入ると……やっぱりなかなか上がってこない。無事終了。

 ネットのうなずき。

《 必要なのは、正義より正気です。 》

 ネットの見聞。

《 まさかとは思うけど、安倍ちゃんは自力で演説原稿を書き起こしているのだろうか。 それとも、スピーチライターが無能だということなのか。どっちにしてもひどい。 》  小田嶋隆
 http://blog.mainichi-kotoba.jp/2014/08/blog-post_17.html#more

 下の宇宙の画像、北一明の茶碗の見込み(内側)を想起させる。
 http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Observable_universe_logarithmic_illustration.png

 ネットの拾いもの。

《 捻りが欲しいとのフオローワーからの要望あり。それではこれでどうか……夏に、 男は女を殺した。セミが鳴き出すたびに罪悪感に苦しめられる。秋になっても冬になっても 鳴きつづける。いまも鳴いている。そうか、男は納得する。 「セミヌードの女を殺したのがいけなかったのだ」そして静かに気が狂う 》 山田正紀

《 自分の本の没になったタイトルで今でも惜しく思ってるのは「ドグラマグラ忠臣蔵」とか 「世界の中心でアイーンと叫んだらのけもの」とかいろいろあります。 》 いかふえ

 『銀河帝国の弘法も筆の誤り』ハヤカワ文庫の人らしいわ。