『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』つづき

 昨夜の月はスーパームーン。光が強かった。シュタイナーの意志も強いわ。

 ルドルフ・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』ちくま学芸文庫2007年7刷、 後半から。

《 人間の魂の偉大さが発揮されるのは、「この仕事は私にはひどすぎる、私には別の仕事が向いている」 と信じるときよりも、人類全体のためそのつまらぬ、おそらくはいやな仕事がどんなに必要なものか、 と考えるときの方である。 》 126頁

 人類とはデカく来たが、深くうなずける。

《 人生の中で自分が今どこにいるのか、どこから来て、どこへ行こうとしているのか、よくわきまえているべきである。 》 127頁

 私にはよくわからない。わからないまま手探りで行くだろう、これからも。

《 理解できないことに出会ったなら、それに対して否定的な態度をとろうとせずに、むしろ全然判断を 停止した方がよい。そして理解を将来に残しておけばよい。 》 136頁

 そのとおり。

《 註 「十六弁の蓮華」の開発条件である、以上の行法は、仏陀が弟子達の修行の「道」として教えた 「八正道」と同一内容を扱っている。とはいえこれによって特に「仏教」を宣教しようとしているのではなく、 霊学そのものが必要とする修行の条件が述べられているのである。仏陀の教えと一致していることが、 教えそのものの真実を否定する根拠にはなり得ない。 》 152頁

《 そのためにはアストラル体だけではなく、エーテル体もまた開発されねばならない。 》 166頁

 こうなるとお手上げ。

《 完全な内的平静の中でこの繰り返しに沈潜すると、エーテル体がこの動きに同調するようになる。 この言葉のリズムは特定の宇宙的リズムの模像である。 》 173頁

 リズムか。引き戻される。

《 どんな目立たぬ行為にも、宇宙全体のいとなみの中では、何がしかの意味がある。この意味を 意識することが大切なのである。日常生活の個々の仕事を軽視するのではなく、それを正当に評価することが 大事なのである。 》 175頁

 うれしいことを仰るわ。

《 眠りの完全な闇の状態から、これまで知らなかったような種類の知覚内容が立ち現われてくる。 このような知覚内容を言葉で記述することは、勿論容易ではない。なぜならわれわれの言語は感覚世界の ために作られており、感覚世界に属さぬものについては近似的な表現しか可能ではないからである。 》  203頁

 『日本美術全集 第19巻 拡張する戦後美術』、味戸ケイコさんの絵への椹木野衣の解説を思う。

《 そしてこの漆黒の闇。その底はいったいどこへ続いているのだろう。 》

《 注意深く観察すると、それは日常世界との深い関連を示している。日頃心を煩わしている事柄、 理解したいと思っても、通常の判断力では理解できないような事柄が、この睡眠体験によって解明される。 》  206頁

 26日の仮説「明・暗、宙・空、虚・無」をまた連想。また、なんなんだ。しかし、霊界の記述はワカラン。 俳句の加藤郁乎氏へ出した私信の「言葉の成層圏から霊層圏へ」を思い出した。全体を通してみると、 人はどう生きるべきかという教育本のようにも思える。ベルナール・ビュフェ美術館で催されている シュタイナー展へ来月行くので、その予習。

 ネットの拾いもの。

《 ちょいと調べなきゃならんことがあって、ロバート・ブロック「サイコ」を探しておりました。 もちろん、あのヒッチコックの映画の原作の「サイコ」です。見当たらないではないか!? しばらく本棚の前で首をひねっておりました・・・・・・・・・けど、あっなーんだ、ありました!
  タイトルが違うんですな。そう、最初の版なので、「サイコ」ではなく、「気ちがい」 》

《 堀北真希福山雅治の結婚で株価が暴落する日本て。 》

《 まさかとは思うが、安倍晋三は「消費税率が2%アップすれば、自動的に物価も2%アップするから、 消費者物価指数2%は達成できる」と思ってんじゃないだろうね。 》