「今年の三冊」

 毎日新聞昨日の読書欄は特集「今年の三冊」の前半。荒川洋治から佐藤優までの一ニ人。買おうかな、と 思うのは、丸山真男超国家主義の論理と心理 他八篇』岩波文庫1426円(荒川洋治・選)、添田孝史 『原発と大津波 警告を葬った人々』岩波新書799円(海部宣男・選)。気になるのは、長谷川宏 『日本精神史(上・下)』講談社各3024円(池内紀・選)、J・M・クッツェー『世界文学論集』みすず書房 5940円(鴻巣友季子・選)。高い……。

 2005年2月24日のある人からのメールが残っていた。

《 昨夜、さっそく「伊那盆地」へ行って、北一明先生に会ってきました。店は、盛況でした。 最多時で4組9名。先生は急がしそうでした。あれでは、一人で大変です。女性のお弟子さんは、 「新潟へ一時帰ったけど、地震のこともあって、なかなか出て来れない」ということにしておられるようです。
  先生は、元気そうでした。他の客への応対や、奥へ入っての盛り付けなどで、なかなか話もできなかったけど、 次回の中国訪問には、鞄持ちで同行させていただく、とか、「川崎の女性」の方は、故・常住郷太郎さんの 知り合いの**さん(聞いたけど忘れました)ではないか、というような話もしました。 今後は、時々顔を出そうと思っています。
  先般の貴重なご連絡に、改めて御礼申しあげます。 》

 ブックオフ三島徳倉店で二冊。豊崎由美『ニッポンの書評』光文社新書2011年初版帯付、都築響一『珍日本紀行  西日本編』ちくま文庫2001年2刷、計216円。

 ネットの見聞。

《 高橋輝次編著『誤植文学アンソロジー 校正者のいる風景』(論創社、二〇一五年一二月一〇日)。 誤植については誰よりも注目しておられる高橋さんの最新アンソロジー。 》 林哲夫
 http://sumus2013.exblog.jp/24764491/

 高橋輝次編著『誤植読本』東京書籍2000年初版の続編かな。『誤植読本』は増補されてちくま文庫に。 元版『誤植読本』の帯から。

《 失敗は成功の墓 》

 林哲夫「錯覚イケナイ、ヨク見ルヨロシ」が『誤植読本』に掲載されている。手塚治虫ネタ。

《 あるとき「手塚泣虫」となっていたのが所得番付に関する新聞記事だったというから、よほど泣かされたに 違いない。 》

《 島木健作の代表作『生活の探求』を『「絶対」の探求』とやってずっと気づかなかった。後者はむろん バルザックの作品である。 》

《 傑作は「白夜書房」が「日夜書房」になっていた例。》

《 なるほど、たしかに多少のミスを意図的に混入させておくのも著者たる者の心得かもしれない。 》

《 ※表題は転載碁士升田幸三が必勝の大一番にポカで敗れ、おどけて発した言葉。痛恨が痛いほど伝わってくる。  》

 キリがない。しかし、面白すぎる。

《 夏目漱石は、大学予備門(東京大学の予備機関)の入学試験で数学(代数)がわからず、 友人に答えを教えてもらって合格しています。この話を広めると、カンニングをした学生・生徒から 「漱石だってやってますよ」と返されるかもしれません。ちなみに答えを教えた友人は不合格、 漱石ひどい奴ですね。 》 初版道
 https://twitter.com/signbonbon

《 そもそも5%だった消費税を8%に上げる時も、社会保障の充実だの、増税分は全額社会保障の充実と安定に使うと 言っていたが、社会保障はどんどん削られて、弱者に負担を強いる方向にしか変わっていない。 逆に税金を使った企業への利益誘導ばかりが目立ち、自民党には企業からの献金が増えている始末。 》

《 自転車で屋根から屋根へ、空を飛ぶように走り回るスゴ技に息をのむ 》
 http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/13/street-trial-gran-canary_n_8797416.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001

《 Benedict Anderson の訃報。12月10日Depokのインドネシア大学で公開講義をやった後、東ジャワのBatu(スラバヤの近く)で 亡くなったとのこと。遺体はスラバヤに運ばれる。享年79歳。 》

 少しずつ読んでいるベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』リブロポート1987年初版。合掌。

 ネットの拾いもの。

《 永田町を揺らすもう1つのTPP「タカギ・パンツ・プロブレム」  》

《 Twitterが若者のバカ発見器だとしたら、facebookは大のおとなの粗忽者発見器として役立ってる。 》

《 さっきからサイレンが聞こえてる。都内でなにかあったな。……サイレン都内 》