『花響(はなゆら)』一

 某ツイッター稲葉真弓が話題に。私と同年生まれ。亡くなっていたとは。ウィキから。

《 1992年、女優・作家の鈴木いづみとサックス奏者の阿部薫を描いた実名小説『エンドレス・ワルツ』で女流文学賞を受賞。 》

 昨日ふれた鈴木いづみ。何年か前に亡くなった知人女性の家(小田急線、新百合ヶ丘駅)のご近所に住んでいたようだ。 当時はふうん、と聞き流していた。んなことで稲葉真弓『花響(はなゆら)』平凡社2002年初版を本棚から抜く。掌編二十三話。 題名が表しているように、花がゆらゆらと揺れ、胸底に響く。ヘチマ、彼岸花金木犀……幻想、幻視譚。「第四話 金色の舟」。

《 地震のあとの街はひっそりと静まり、どこにも不吉の影はなかった。けれども私には、時間の亀裂がはっきりと見えた。 もう元には戻れない地層のように、それは闇の中にくっきりと開いていた。 》

《 何もかもが変わった。時間だけが砂のように動いていた。瓶のなかでゆらりと舟が揺れ、私の足元も揺れていた。 》

 第九話「ギャング」

《 だれも知らなかったのだ。この花が、ひとつの球根から翌年には無数の球根を根につけて、地中深くで育っていくことを。
  庭のあちこちが、夏になるとモントブレチアの群生で被われた。 》

 ヒメツルソバより質(たち)が悪いわ。源兵衛川の川べりを被っていたヒメツルソバの群生は姿を消した。これは根だからなあ。

《 モントブレチアは繁殖力が旺盛な上、順応性も高いので路傍や駐車場脇などで野生化しているものも見かけます。 球根が各節から地中を横に這う茎(ストロン)を何本か伸ばして、それぞれの先端に新しい球根をつくります。地植えの場合は、 周りの植物に影響でない範囲かをよく考えて植えましょう。佐賀県では『佐賀県環境の保全と創造に関する条例』により 栽培や持ち込みが禁止されています。 》
 http://www.yasashi.info/mo_00004.htm

 品種:ルシファーとは、まあ。「第十一話 摩天楼の裏側で」結び。

《 天へ天へと伸びるニューヨークの街の光り耀く夜の底を歩きながら、私は、鳥が最後に休息をとった土の上のベッドのことだけを 思っていた。腹に天使を抱いた鳥の無言。その上に毎年咲く、痩せたサンザシの白い花。
  それを思うだけでただ無性に涙が出た。 》

 友だちの掌の中で息を引き取ったインコを思い出し、きょうはここまで。

 友だちの仕事が一段落した午後、二人で沼津市のカフェ・ブランへ。俳優の三國連太郎が生前贔屓にしていた店。先だって 俳優の佐藤浩市が訪問。TBSの『ぴったんこ★カンカン』24日(金)で放送される。友だちは佐藤浩市のファン。店主に いろいろ訊いていた。私はコーヒー・ゼリーに舌鼓。
 http://cafeblanc.cc/
 http://www.tbs.co.jp/kankan/about.html

 ネット、いろいろ。

《 前衛、野グソ、「先験的廃業」 》大野左紀子
 http://d.hatena.ne.jp/ohnosakiko/20170316

《 そして新しいモノもできるだけコンパクトな形にする。物量にびっくりするってのは20世紀的な感性。 そこで残るのは物質性になるのかな。 》

《 「なぜアートが終わってるという話にならないのか」と海上さんは言っていたが、個人的にはそういう話を聞いたりする。 個人レベルで呟いているが、あまり堂々と言わないだけみたいな感じがある。 》

 そして下記のまとめへ飛ぶ。なにせ岸井大輔だから。

《 海上宏美×千坂恭二×岸井大輔「21世紀にアーティストと名乗る人は根本的に何かが腐っているのではないか」  》
 https://togetter.com/li/1089938
 https://www.kishiidaisuke.com/serrata2017

《 長期勾留にも折れぬ心 涙の山城議長、やせても拳に力 》 沖縄タイムス・プラス
 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/89244

《 東京は世界有数の安全都市→五輪「共謀罪」ないと開けぬ 首相の招致演説「ファクトチェック」 》 東京新聞
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017031902000107.html

《 小中高は完全実施になったので、大学はつぎの標的にされてますね。 /首都大の式典「国歌斉唱を」 小池知事、 議会で答弁:朝日新聞デジタル 》 辻田 真佐憲
 https://twitter.com/reichsneet/status/843697429463556096

《 「心の除染」って、なに?〜『「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか』を読んで〜の巻 》  雨宮処凛
 http://www.magazine9.jp/article/amamiya/32520/

《 最近はマンホールの魅力につかれた「蓋女(ふたじょ)」と呼ばれる女性も登場。 》

《 世界三大奇祭

  スペイン@トマト投げ祭
  祖民祭
  ヤマザキ春のパン祭 》