『中動態の世界』4

 國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学』医学書院2017年5刷、「第4章 言語と思考」を読んだ。

《 ある単語の不在は、出発点ではなくて結果である。たとえば、「オオカミ」という単語をもたない言語があるとすれば、 それはその言語の使い手たちが、オオカミを特別に認識する必要をもたなかったからに過ぎない。認識の必要だけでなく、 さまざまな事例ごとにさまざまな事情があるだろう。それは個別に検討してみなければ分からないことである。 》 113頁

《 デリダは態をめぐる言語の変化が、哲学そのものと内在的に結びついている可能性に言及している。すなわち、言語と思考とが 関係する可能性、中動態の抑圧がいまに至る哲学の根源にあるという可能性に言及している。 》 120頁

《 おそらく、いまに至るまでわれわれを支配している思考、ギリシアに始まった西洋の哲学によってある種の仕方で規定されてきた この思考は、中動態の抑圧のもとに成立している。 》 120頁

 朝、源兵衛川の月例清掃へ。蒸し暑い上に用事がやってきて、本を読むのがすんげえ遅くなっている。でも本を注文してしまう。
 ネットで取り上げられていたアンソロジー『12星宮殺人事件』。監修津原泰水『十二宮12幻想』エニックス2000年初版はあるけど、 これも読みたいなあと思っていたら、本棚の隅っこにあった。山前譲編の飛天文庫1998年4刷。覚えが悪くなったわ。発見する楽しみは増した。

 ネット、いろいろ。

《 ──鑑賞側はどのように向き合っていくべきでしょうか?

  落合陽一:作品が持つエモさ(感情の揺れ動き)を理解して、良し悪しを明示できる能力を持てると良いでしょう。 ポップなものが量産されている時代だからこそ、本物を見抜く審美眼のような能力が求められます。(アメデオ・)モディリアーニと (パブロ・)ピカソの絵の区別がつくか、(フィンセント・ファン・)ゴッホが何年頃に描いた絵なのか判断できるか、 芸術作品を知識ではなく雰囲気から読み解けるよう心掛ける。絵を判別するのはコンピューターの方が得意ですが、 目の前にピカソ的でモディリアーニ的な新しい作品が出てきた時、それが良い作品だと言えるのは人間にしかできませんから。

  ──最後に、今後はどんな人物像が必要とされると思いますか?

  落合陽一:機械との差別化という意味でも、今後は外れ値のような行動を取れる人が優秀とされていくでしょう。 ただ、他人と違うことをするのは非常にリスキーなので、そのリスクを取れるだけのモチベーションを持っている人が、 時代に求められるのではないでしょうか。 》 Reak Sound
 http://realsound.jp/2017/07/post-89939_2.html

《 当初の趣旨は「セクシュアルハラスメント表現への批判」だったものが、権力が介入する段階で「セクシュアルな表現への批判」 にすり替えられるという流れはあまりにも簡単に想像できる。批判自体は自由に行えなければならないが、そこに規制とか自粛などを 安易に求めるのは非常に怖い。 》 丹治吉順
 https://twitter.com/tanji_y/status/883655326834147329

《 「政府広報予算」が、直接的に、言論機関に支出されるのって、他の国ではどうなってんだろう。 》 菅野完
 https://twitter.com/noiehoie/status/883616268783280128

《 俺が現政権に不利なことを少しでもつぶやくと,ネット上でそれを批判する人達が結構いて,俺の職場に電話をしてくる人までいたんだけど, 最近そういうのが全くなくなって,潮目の変化を感じるよ 》 岡口基一
 https://twitter.com/okaguchik/status/883548174891102208

《 ニンマリ顔で話す歌舞伎町の風俗店経営者は、税務署員に記録の不備を指摘された場合の“逃げ口上”を自信タップリにこう明かした。

    「短期間で自動的に消去されて復元できないシステムなんです」 》 日刊ゲンダイ
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208982/2

《 わしの希望する改造内閣

  次の安倍改造内閣では、防衛大臣と総理大臣が更迭になります。 》