『ゲンロン0 観光客の哲学』5

 東浩紀(あずま・ひろき)『ゲンロン0 観光客の哲学』ゲンロン2017年2刷、『第7章 ドストエフスキーの最後の主体』を読んだ。

《 かつてリベラリズムは他者の原理をもっていた。けれどもそれはもはや力をもたない。他方でいま優勢なコミュニタリアニズムナショナリズム)もリバタリアニズムグローバリズム)も、そもそも他者の原理をもたない。ニ○一七年のいま、他者への寛容を支える 哲学原理は、もはや家族的類似性ぐらいしか残っていない。あるいは「誤配」ぐらいしか残っていない。 》 299頁

《 ハイデガーの過ちは、彼が、複数の子を生みだす親の立場ではなく、ひとり死ぬ子の立場から哲学を構想したことにあった。 》 300頁

  『ゲンロン0 観光客の哲学』読了。新たな視点あるいは座標軸を生み出した。二十一世紀の哲学の新たな地平への果敢なる一歩だ。

 午前九時で気温はもう30.0度。これから自転車で出かけるのに〜。
 便座、通電していないのに温熱い。猛暑日手前の34.2度。ふう〜。

 ネット、いろいろ。

《 そう僕らは文庫本と「CD選書」「音蔵」で、生まれた一、二世代前のカルチャーの中に生きたの 》 T屈男
 https://twitter.com/taikutumasa/status/887013449179381760

 CD棚には「音蔵」シリーズの浅川マキ、欧陽菲菲甲斐バンドザ・ゴールデン・カップスタモリ渚ようこ。「CD選書」は知らなかった。 「CD文庫」の「三上寛ベスト・アルバム」がある。どれもじつにパワフル。

《 吉行淳之介の年譜、昭和四十七年(一九七二)、四十八歳──。

  『わが文学生活』(講談社)では、四十七歳から四十八歳にかけて体調が最悪だったころの話を回想している。 》 文壇高円寺
 http://gyorai.blogspot.jp/2017/07/blog-post_17.html

 四十六歳の時、時代の変化の兆しを感じて閉店。そのまま店を営んでいたら……心身衰弱。半年後まだ四十六歳でK美術館を開館。 レッドオーシャンから美術のブルーオーシャンへ。大海原へ小舟で漕ぎ出す気分だった。あれから二十年。今がいちばん充実している。

《 【稲田大臣のうちにPKO日報問題結論を】
  "もし稲田大臣のもとで結論が出されないとすると、安倍政権が政権下で起こった色々な問題に対して説明責任を果たすことから逃げていることの、 表れのひとつとして考えざるを得ません"(民進大串博志) 》 BLOGOS編集部
   https://twitter.com/ld_blogos/status/886858228688179200

《 これ、森友問題で完全に忘れられちゃったけど、重要な問題。ぼくとしては、そのあとのさまざまな失言よりもこれがいちばん関心がある。 》  東浩紀
 https://twitter.com/hazuma/status/886858975714488320

《 ×日本人のDNAに刻み込まれている
  ◯単に自分やその周りがかつてやらされたことなので根本的な価値はともかく懐かしいし美化したいし自分は間違ってないと思いたいので 下の世代にも押しつけ主語を爆発的に拡大し選民思想にまで働きかけて自分を正当化したい 》 夜空の能町みね子
 https://twitter.com/nmcmnc/status/886620267962810368

《 駒崎さんの年初の問題提起がスタートでした。野党だろうが、与党だろうが、執着心を持てば事態を変えることはできます。 》 細野豪志
   https://twitter.com/hosono_54/status/886578448482811904

《 麻酔薬としてのクロロホルム発見時の話が面白い。

  当時使用されていた麻酔薬がイマイチ
  ↓
  もっといい薬を探そう
  ↓
  医者達が集まり揮発性の液体を片っ端から嗅ぐ
  ↓
  クロロホルム登場
  ↓
  全員床に倒れる
  ↓
  目覚める
  ↓
  もう一度嗅ぐ
  ↓
  また全員倒れる

  コメディ映画のようです。 》 ナガレ【漏電草子】
 https://twitter.com/038Ozaki/status/886234016478711808

《 「イミテーション・ゴールド」の歌詞って落語家虐待だな。
  「彼が窓辺で噺家蹴るわ」 》 いかふえ
 https://twitter.com/ikafue/status/886988750588223488

《 しかし「愛は過ぎ去るが、梅毒は留まる」って嫌な格言だなあ。 》