七年 (閑人亭日録)

 朝、『歳月の鉛』のいくつかの誤字を訂正。一晩経つと見えてくる打ち間違い。
 昨日引用した四方田犬彦の”七年間”に感応。先月十八日、青梅市立美術館の往復で挨拶を交わした福島泰樹氏の歌集『夕暮』砂子屋書房1981年を開く。

《    一九七◯年晩秋十一月より七七年藍月六月まで
     愛鷹山麓柳沢にて日々を送る

   はてしなき寂寥きたれ愛鷹(あしたか)の 霧もうもうと男立てれば  》 114頁

《    そして七年、塚本邦雄が「オレンヂ・バンタム」
     と命名した矮鶏を残して……

   十年の歳月とぞやなにをした酒甕ならば酒浸(びた)しなる  》 144-145頁

《 さて、外は夕暮である。往くものはみないってしまったという思いはいまもつよい。八◯年代へ、私はもうなにも言わない。六◯年代が直喩の時代であるならば、 七◯年代は暗喩の時代であった。 》 161頁

 1990年、詩人の早坂類(青木景子)さんから新しく出す同人誌への寄稿を依頼された。送った原稿は『詩歌句への恣意的七巡り』。その冒頭。

《 はじまりは二十年前の白石かずこ「聖なる淫者の季節」だった。その詩の第七章冒頭一行だ。
   七年はたち七年はめぐる
  その呪文は、あたかも啓示の言葉のように、難関難局打開への鍵言葉の如くに閃いた。あれから三度目の七年が過ぎようとしている。この間にいくつかの七に 巡り合った。花田清輝「七」、筒井康隆「七瀬ふたたび」、田久保英夫「蕾をめぐる七つの短編」、佐野洋「七色の密室」、泡坂妻夫「ダイヤル7をまわす時」、 瀧口修造「骰子の7の目」等々。この永年の呪文から解放されたのは、数年前の正月七草粥を食べた頃だった。 》

 そういえば、大学入学から七×七、四九年。

 ネット、うろうろ。

《 時代に合わないのは、未だ大日本帝国の妄執に囚われた安倍首相や自民党の面々。過去に眠れ。 》 Hideyuki Hirakawa
  https://twitter.com/hirakawah/status/1182142691817058304

《 アートの(スキャンダルの)歴史をみて、爽快なのは、ある作品やアーチストを罵倒した人たちは忘却の彼方に(ゴミのように)消えていって、 時間に洗われた作品だけが、巌のように残り、より輝きを増していくことだ。芸術の、絶対的な力はおそろしい。 》 布施英利(ふせ ひでと)
  https://twitter.com/fusehideto/status/1181870679940947968

《 マネの例で言うと、その罵倒にマネは相当参っていたらしいのだが、ひとりボードレールだけが未来を見抜いて「マネは、状況が良くなっているのに、 なぜそれに気づかないのだろう」と言ったという。ボードレールは、いったい何を見抜いていたのか、その眼差しの力が気になる。・・何を見抜いた、のか? 》  布施英利(ふせ ひでと)
  https://twitter.com/fusehideto/status/1182093933444136961

《  アートは古いカルチャーに今、何が起きようとしてるか教えてくれるもっとも重要な機器発見装置
  ーマーシャル・マクルーハン 》 Nobi Hayashi 林信行
  https://twitter.com/nobi/status/1182180447368822784

《 アートの役割 水戸芸術館現代美術センター 逢坂恵理子さん、森山純子さんに聞く 》 百聞は一見をしのぐ!?
  http://www.ableart.org/org/handbook/2-1.html

《  以下の二点をルール化してほしい。

  (1)「誤解を招いた」「真意が伝わらなかった」と謝罪する時は本来どのように理解されるべきだったのか、そのためにはどのような表現が適切だったのか、 なぜ当初は当該の表現が適切であると判断したのか、という説明を併記すること。 》 rmsi_isng
  https://twitter.com/rmsi_isng/status/1182015416001937408

《 気象兵器が本当にあるなら台風を蹴散らしても良いはずだよな。 》 下流人生 、風俗日記
  https://twitter.com/karyujinsei/status/1182240556329533440