『震美術論』四

 椹木野衣『震美術論』美術出版社2017年初版、「第10章 七難の諸相、日本列島の震美術(前編)」「第11章  七難の諸相、日本列島の震美術(後編)」 「終章 帰還困難区域の美術」を読んだ。読了。凄い熱気充満の著作だ。文体の速度感と文章の密度と熱量。元気な人なら一気に読破させてしまうパワーが 漲っている。現場を踏んでいるからだろう、深い危機意識に心打たれた。斬新な着眼点、意表をつく展開、壮大な構想力に心が震える。美術への見方が変わる。 こういう本を読みたかった。震美術論=新美術論だ。

 旬日、雑事に追われる日々。一時間あまり早く目覚め。寝る気も起こらず起床。洗濯、朝食。コーヒーを淹れる。いつもより美味しい。些細なことで奮起できる。 明るい陽射し。布団を干す。口内炎は薬はなくとも治ってきた。些事、些事。さり気なく生活しなくては。
 昼過ぎ本屋へ行き、週刊『ニッポンの国宝2』小学館を買う。『東大寺金剛力士立像』と『松林図屏風』の二本立て。前者は『震美術論』で言及されている。

《 高山(登)は、日本で彫刻と呼ばれてきたものには──仮にヴォリュームはあったとしても──マッスはなく、したがって、どうしても線的(面的)な構成に なるという。それは近世以前も同様で、鎌倉時代の運慶の仏像にかろうじてマッスに近いものを感じるくらいだとも語っている。 》 321頁

 ネット、いろいろ。

《 北朝鮮には圧力あるのみだという安倍首相の国連演説が、聴衆も少なく関心も少なく不人気。これが逆だったら怖いよ。ポツリ 》 徳永みちお
 https://twitter.com/tokunagamichio/status/910985672994865152

《 日本経済は,11年ぶりとなる,6四半期連続でのプラス成長。4年連続で高いレベルの賃上げが進んだことで,内需主導の力強い経済成長が実現している。 》  「ニューヨーク証券取引所における安倍総理大臣の経済スピーチ」 外務省
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na2/us/page3_002235.html

《 働かない、訳でもない。文筆家・荻原魚雷が高円寺で実践する「半隠居」のほんとうのところ 》 朝日新聞デジタル
 http://www.asahi.com/and_M/articles/SDI2017092037371.html

《 季語の本質は出来事性であり、それと他の要素の「裂け目」が俳句らしさの本質となる。抽象化すれば、出来事は季節依存的でなくともよい。季節でなくて、 世界や宇宙や存在一般の何らかの区切りでよく、その出来事性が言葉になればよい。ここに無季俳句の根拠がある。(たぶん。偉そうにすいません。) 千葉雅也
 https://twitter.com/masayachiba/status/910888243930923008

《 ペットのヨウムがネットで買い物 飼い主の声まねてAIスピーカーで注文 》 AFP
 http://www.afpbb.com/articles/-/3143664

《 どうして俺にはどの党からも出馬要請が来ないんだろう… 》 会田誠
 https://twitter.com/makotoaida/status/910677887774273536