『魔術師が多すぎる』

 昨日の一位、ランドル・ギャレット『魔術師が多すぎる』(米国1966年刊)をハヤカワ・ミステリ文庫1977年初版で読んだ。裏表紙の紹介文から。

《 弁護士や科学者のかわりに魔術師が社会の要職を占めるもう一つの現代ヨーロッパ。その魔術師の大会がロンドンのホテルで開かれようとした矢先、 殺人事件が発生した。二階の一室で突如悲鳴が起り、主任法廷魔術師の刺殺体が見つかったのだ。しかも鍵のあかったドアは本人にしか開けられぬ呪文で封じられ、 窓の外では人々が閑談していた。(中略)SFと本格探偵小説を組み合わせた異色の傑作長編。 》

 そのとおり。作者はアメリカ人だが、内容はイギリス風のユーモア交えた英国探偵小説だ。

《 わが国の歴史には、そしてある国々では今日でさえ、そのメンバーの悪行を隠したり、ごまかしたりする組織がありました。総督や僧、裁判官が公金を横領した 場合、政府や教会、裁判所は、国民に向って彼らも完全な人間ではないことを認めずに、その罪を知らんぷりしたり、ごまかしたりした時代がありました。絶対に あやまちをしないと公言するグループは、どんなあやまちもしないように非常に注意しなければなりませんが、あやまちというものはどうしても起るものです。 その場合彼らは、嘘、ごまかし、事実のわい曲などによって国民をたぶらかすか、事実を隠すしかありません。それがやがて、国家の崩壊を招くことになるのです。  》 251-252頁

 まったくなあ。

 ネット、いろいろ。

《  『三橋貴明容疑者を逮捕 10代の妻を殴るなどした疑い 経済評論家』
  「夫婦別姓にすると家族の絆が弱まる」と夫婦別姓に反対していた経済評論家が妻を殴っていたというということは同姓にしても べつに家族の絆は強まるわけではないということか 》 Simon_Sin
 https://twitter.com/Simon_Sin/status/949998780857765889

《 靖国神社の絵馬、8月は「全弾命中」「敵国降伏」など限界状態なのに、1月は合格祈願ばっかりでえらく平穏だった。 》 辻田 真佐憲
 https://twitter.com/reichsneet/status/950003739477213184

《 米軍ヘリ不時着  伊計区民、月内に抗議集会 》 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-642461.html

《 【速報】米軍ヘリ、また不時着 読谷の海岸 》 琉球新報
 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-643100.html

《 文化をアトラクション程度にしか理解していない人々の、分限をわきまえないアイデアが、「稼ぐ文化」とか「文化の活用」にほかならない。 すなわち、文化的素養がないがゆえに畏敬もなく、それがなくても生きていける人々だけがそれを活用/代替しようとする。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/949879856187064320

《  日本という国を愛することと、
  現政権に忠誠心を持つことは、
  天と地ほどの差があるのです。


  日本のためを思って発言して、
  権力者の意向に反していたら、
  反日呼ばわりして封じ込める。


  それこそが、日本を愛さない、
  心無い人のすることでしょう。
  日本イコール現政権ではない。 》 松尾 貴史
 https://twitter.com/Kitsch_Matsuo/status/817519923060576256

《  若者「初任給が安過ぎて車も結婚も無理だ」
  政府「日経平均が上がりました!」
  若い夫婦「給料が安くて子供なんか作れない」
  政府「日経平均は絶好調!」
  シングルマザー「給料が安いし、子供を預ける場所もない」
  政府「日経平均は上がってます!」「景気は気から!」「今日も株価は絶好調!」 》 ぐちうら
 https://twitter.com/guchirubakari/status/949806260337061888

《 庶民の「一人負け」だったアベノミクス 》 岡口基一
 https://twitter.com/okaguchik/status/950165507495231488