入沢康夫詩集『わが出雲・わが鎮魂』思潮社1969年普及復刻版（元本は1968年刊）を読んだ。購入から半世紀。やっと読了できた。ふう。「あとがき」冒頭。
《 本文と注とから成るこの『わが出雲・わが鎮魂』の制作は、私にとって、たしかに一つのオペレーションであった。しかし、この全体を、詩作品と呼んでよいか どうかは、私には判らない──というよりも、次に述べる理由で、これはおそらく詩作品ではあり得ないだろう。 》
《 悲愴な大仰なつもりは全然なしにいうのだが、この本はまさしく事件である。 》 寺田透
帯に書かれたこの一文が、半世紀前もきょうも印象深い。35頁の詩と装画と35頁にわたる「わが鎮魂（自註）」から成る厚くない詩集。それを読み通すには非常な 集中力が要る。午後、途中で本を閉じ一時間ほど休憩（昼寝）。起きてからコーヒーを淹れて続きを読んだ。詩本体は詩句があっちこっちへすっ飛んで、えい、ままよ、 と理解できぬままに読み進めた。理解できないけれども、手応えは十分あり過ぎる（ほどに手強い）。手鏡を持って字を反転させて読んだり（鏡文字）。 塚本邦雄のひし形にかたどられた「死の核をめぐるイリスの三首」（『緑色研究』1965年収録）を受けたのか、詩「すでにして／ぼくは……」の「自註」では。
《 この一節の文字によって作られたバッテン形は、神社の屋根にある千木（ちぎ）をかたどったもの。 》
きょうで思い起こすのは、上皇夫妻がこの日にずっと沖縄への慰霊をしていたこと。
ネット、うろうろ。
《 念願のParkins School for the Blind訪問。アメリカ初の盲学校で、ヘレン・ケラーの母校。設立は1829年（MITの半世紀前）。当時使われていた地球儀の模型は アメリカがまだ西海岸に到達しておらず、南極大陸も発見されてない。写真はHowe Builuding。塔の下は音がよく響くので便利な音響十字路に。 》 伊藤亜紗
https://twitter.com/gubibibi/status/1141802030895382530
《 詳しく知ると、ヘレン・ケラーは急に出てきたわけではないということが分かる。そのまえにローラ・ブリッジマンという視覚、聴覚、味覚、嗅覚の４つを失った 少女が触覚だけで言葉を学ぶことに成功したという前例があり、それがサリバンのヒントになり（彼女も元生徒）、それがヘレンにつながった。 》 伊藤亜紗
https://twitter.com/gubibibi/status/1141803257586769921
《 ローラの例は、いまではヘレンの影で忘れられているが、当時はディケンズが『アメリカ紀行』の中で詳細に伝えたことによって全世界に知られるようになったそう。 》 伊藤亜紗
https://twitter.com/gubibibi/status/1141804159190089739
『アメリカ紀行（上）』岩波文庫2005年初版、78頁に”彼女の名はローラ・ブリッジマン”。詳しく書かれている。
《 琉球新報が来場者に号外を配布していた。玉城デニー知事は平和宣言の一部を共通語に加え、ウチナーグチと英語で述べるとのこと。 》 津田大介
https://twitter.com/tsuda/status/1142618057711345665
《 「戦争終わったよ」投降を呼び掛けた命の恩人は日本兵に殺された 沖縄・久米島での住民虐殺 》 琉球新報
https://twitter.com/ryukyushimpo/status/1142239377650868224
《 女性自身は「シリーズ人間」、女性セブンは「われらの時代に」。女性週刊誌の硬派記事は侮れませんぞ。かつてはトップ屋の巣窟だったんだから、 会食と恫喝に屈する新聞記者とはわけが違う。 》 芦辺 拓
https://twitter.com/ashibetaku/status/1142292093982785536
《 シュレーディンガーの猫、救われる 》 GIZMODO
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190622-00010010-giz-sci&p=1
《 ボルタンスキー、「アート」と「アーティスト」のあるべき姿について語る 》 美術手帖
https://bijutsutecho.com/magazine/special/promotion/20001
《 認知症の祖母の相手してて理解した。これ「認知症の老人をどうするか」じゃなくて「世話する人をどうするか」の始点で制度が作ってないので簡単に詰む。 これじゃ介護殺人も起きるし、介護者ごと生活破綻する。 》 Macop C96三日目南テ-11b水底森
https://twitter.com/macop_uwf/status/1142314377745326081
《 『今わしは何党かねと秘書に聞き』 》
