『雪と氷の造形』(閑人亭日録)

 白磁、白雪釉茶碗を昨日話題にして白、雪で再読したくなり、本棚から高橋喜平『雪と氷の造形』朝日新聞社1980年初版を取りだす。
 https://www.amazon.co.jp/%E9%9B%AA%E3%81%A8%E6%B0%B7%E3%81%AE%E9%80%A0%E5%BD%A2-1980%E5%B9%B4-%E9%AB%98%E6%A9%8B-%E5%96%9C%E5%B9%B3/dp/B000J82LGE
 雪と氷の織りなすなんとも珍しい姿が目白押し。まさしく珍百景。実際に見たくて冬の雪国に住みたくなった。が、寒いのはもう苦手。あっさりあきらめた。
 帯には”造化の妙とは、こういうことを指していうのだろうか。”とあるが、”三万枚の写真から厳選。”とは。表紙の写真は「雪まくり」。

《 平地に雪が降ったあと、急に気温が零度内外に昇り、そのときに突風が吹くと、雪が海苔巻状に転げてゆくことがある。この現象はヨーロッパでははやくから知られて おり、イギリスではスノーローラー、ドイツではシェネーウェルチェンなどと呼ばれていた。日本でも江戸時代から知られており、山形県庄内地方では雪俵と呼んでいた。  》 57頁

 目次の「雪の造形」の章。
  冠雪
  着雪
  波状雪
  雪レース
  雪えくぼ
  雪輪
  雪紐
  屋根の雪
  雪まくり
  雪絵
  雪ひだ
  融雪模様
  雪上の足跡
 「雪レース」とは”白い毛糸で刺繍したような雪の模様”。お題からの予想のはるか斜め上を行く写真ばかり。まことに興味深い。ああ、一度でいいから実見したい。 これに「氷の造形」の章がつづく。題名を列記。結氷 空氷 氷柱 氷球 氷紋 御神渡 氷上霜。

《 しかし、そのようにひどい災難をもたらす雪ではあったが、わたくしはどうしても雪をにくむことはできなかった。むしろ、雪に限りない愛着を感じながら雪を眺め、 雪を想い、雪にあこがれていた。そして、雪に想いをはせるときのわたくしは仕合わせそのものであった。 》 107頁

 その熱い情愛がひしひしと伝わってくる本。雪が溶けるぜ。

 ネット、うろうろ。

《 以前は「ファンタジック」という言葉が嫌で、この言葉をつかっているだけでその書き手への信頼度が3割くらい下がっていたのだが、最近では、 これはインチキ英語というより「乙女チック」みたいなものと、自分を納得させている。 》 藤原編集室
  https://twitter.com/fujiwara_ed/status/1173157626688851968

 以前も書いたが、「ファンタジック」も「ハートフル」も和製英語

《  明記しておく。
  「美しい日本」や「日本固有の財産」などを宣っている政治家は日本古来からのものになんの関心も示していない。
  「高砂」の一節も「勧進帳」も「越天楽」も、なーんにも知らない。なーんにも。彼らが追い求めてるのは戦前の根拠ない他民族卑下の自国文化を蔑ろにする世界だと 思う。 》 茂山千之丞
  https://twitter.com/dojishigeyama/status/1172908837956808705

《 菅長官は「今回の豪雨災害の対策については、大雨の前から災害発生後にかけて迅速かつ適切に行った」と述べたが、事実認識が完全に誤っている。 豪雨災害と言うが水害は起きていない。起きたのは猛烈な風による大災害である。こんなことで適切な対応が取れたはずがない。語るに落ちるとはこのことだ。 》  m TAKANO
  https://twitter.com/mt3678mt/status/1173229729815523329

《   午前中は来客なく私邸で過ごす。
   午後1時41分、私邸発。
   午後2時29分、東京都武蔵野市の成蹊大着。同大アーチェリークラブ創立60周年記念式典に出席し、あいさつ。
   午後4時8分、同所発。
   午後4時45分、私邸着。

  嘘みたいだろ?総理大臣なんだぜ、これで 》 YOKO(!DEMOCRACIA!)
  https://twitter.com/granamoryoko18/status/1173148604464132096

 ↑昨日15日の動向。

《 森羅万象を担当すると豪語していた割には全然動かねえな 》

《 熱狂という単語の似合わない文芸文庫 》 TKO
  https://twitter.com/taitaism/status/1172867254423187457