一昨日、東京の林立する超高層建築群を見上げて違和感を覚えた。磯崎新『空間へ』美術出版社1979年8版(1971年初版)を開く。冒頭から惹き込まれる。
《 都市破壊業
あなたはこの奇妙なビジネスを笑ってはいけない。この会社は大真面目で存在している。この東京のどまんなかに、そう空中にただよいながら、この都市にいきる あなたの生活の裂け目にしのびこもうとしているのだ。 》
《 現代の建築の現象をリアルにみつめそれを肉体化しようとしている作家たちにとっては、不定形性こそがデザインの基本的な要素である。しかしながら、不定形に 終始するかぎり、都市的なひろがりのなかに建築がでていくことは不可能である。むしろこの不定形性に内在するシステムが発見されていくときに、はじめて現代の都市に ふさわしい方法が確立されるのである。 》 「現代都市における建築の概念」 35頁
《 おそらく、いまのままいくと、高架のフリーウェイは、スパゲッティをまきちらしたように都市をつつみ込んでしまうだろう。すでにこれは否定できぬ事実となって 進行しつつある。 》 「現代都市における建築の概念」 37頁
《 都市の全体からみて、個々の建築はその存在理由をそれぞれ認める必要がある。それは建築のもつ機能が都市のなかで充分に発揮できるための最低の条件である。 これは決してモニュメンタルでなければならぬということではない。ぼくはそれをその建築固有のシンボルだと呼んでいる。 》 「現代都市における建築の概念」 43頁
一昨日、東京駅八重洲口~中央通りを歩いて周囲の建築物を眺めた。「建築固有のシンボル」とは言い得て妙だ。
《 彼の発見の重要性は、キャンバスに対して視点が定まることなく、いやキャンバスの外枠さえはずして、しかもひとつの強烈な空間の存在の可能性を実証したことで ある。ルネサンスの単一の焦点をもつ空間から、その空間を解体しながら再構成を試みつづけてきた近代絵画は(この問題は建築の空間についても十分に適用できると 考えられる)やはり、キャンバスに立ちむかうひとつの作者の視点を失うことはなかった。キャンバスの外側にそれを視ているひとつの主体の位置がかならずあった。 しかしながら、ポロックの空間にはむしろその固定した主体の位置がない。その主体はキャンバスの上をはいずりまわり、つみ重なり、無数の空間に分解され、 からみあい、多様化したパノラマとなり、ひとつの宇宙のなかに解消している。
私たちにとって、このような空間の意識は、ごくスムースに現実の都市空間のなかから感じとることができる。 》 「現代都市における空間の性格」 53頁
ジャクソン・ポロックのドリッピング絵画について、管見では最も魅力的な論述だ。
午後、小雨の中、流水量の増した源兵衛川を一本松まで下って上る。一本松付近でヒメツルソバ数株を見つける。後日抜く。水源の小浜池は11日に13センチ。 きのうは71センチ。いい風景だ。足を伸ばして白滝公園へ。公園の半ばの欅が根こそぎ倒れている。根の張り方が弱かったようだ。道路向かいの芝岡浅間神社へ。 芝岡神社の前の大木の幹が半ばで枝を抉り取られている。茂った枝が神社前に横倒しに。
ネット、うろうろ。
《 取らぬ狸の経済効果ばっかり言い立てないでオリンピックによる経済的損失も公表してほしい。 》 藤原編集室
https://twitter.com/fujiwara_ed/status/1185354803213299713
《 匝瑳・山武など一部道路が冠水 》 NHK 首都圏 NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20191019/1000038895.html
匝瑳・山武=そうさ・さんむ。読めなかった。
《 半藤一利『山県有朋』 》 松岡正剛の千夜千冊
https://1000ya.isis.ne.jp/1722.html
明治史を学びなおした気分。
《 こんなことを認めたら、それこそロシアマネーや反共的宗教組織などに代表される様な特定の団体、組織からの国内政治への影響力が増すだけではないか。 しかもそれが表に出てこない。確かめようがない/日本政府が閣議決定、政治家への仮想通貨・個人献金は「規制対象外」 》 ガイチ
https://twitter.com/gaitifuji/status/1185206512869756928
《 デカルトとナマケモノ【前編】 辻 信一 》 トイ人
https://www.toibito.com/interview/humanities/ethnology/1211
《 対談 荒木優太さん×熊野純彦さん:困ったときの在野研究入門 第1回 》 Web あかし
https://webmedia.akashi.co.jp/posts/2652
《 自殺した児童生徒 最多の332人 昭和63年度以降で 》 NHK NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191017/k10012136541000.html
《 もう学校というハードを作り、先生を個別に揃えるスタンドアロンタイプの教育形式が古すぎるんですよね。人手不足の時代にはダメなやり方だし、 地方ほど不利になる。もっと学校のあり方を根本から変えなきゃならんが、一番それに対応できないのは大人たち。子供たちは過去に縛られた大人の犠牲になる。 》 木下斉
https://twitter.com/shoutengai/status/1185004384633012225
《 「俺はかわらぬカレー好き」と「俺は河原の枯れすすき」は似てる。 》 いかふえ
https://twitter.com/ikafue/status/1185106581391699968