『空間へ』五(閑人亭日録)

  磯崎新『空間へ』美術出版社1979年8版(1971年初版)を少し読み進める。以下気になった箇所を少し。

《 ポップ・アートと呼ばれる一種のアーティスト達の仕事がまったくアメリカ的な状況からうまれはじめていることもうなずけなくはない。彼らにとって重要なのは仮象なのだ。仮象をそれ自体として記録する以外に現実を把握する手段がないということは、すなわちアメリカの都市空間自体の性格からみちびかれているともいえる。実体から広告として分離し、あるいは廃物として正当な機能を消失し、それらの印刷物や架空の宣伝だけが渦巻いているのも、やはりすべてに共通して仮象が支配しているのだ。 》 「虚像と記号のまち ニューヨーク」 179頁

《 東京は、あらゆる計画をいつも裏切ったまちだ。それはオリンピックのための計画が完成したいまでも、はっきりいえる。 》 「世界のまち トウキョウ」  182頁

《  だから、いまみえる東京は、くつがえされた計画が、その都度とった応急処置の堆積したまちだといってよかろう。
  たとえば、渋谷駅をみてもいい。 》 「世界のまち トウキョウ」 182頁

《 ぼくがあきらかにしたかったのは、都市はすべて、その風土と、社会の歴史的発展段階に対応した産物であったということだ。 》 「未来都市について」 211頁

《 すくなくとも、確実でない未来に接近するには、それを不可視な虚体に措定して、その虚体のイメージをえがくことだ。 》 「未来都市について」 211頁

 虚体・・・埴谷雄高

 午後、三島梅藻の里の隣、水と緑の杜の湧水場所にはびこるヒメツルソバを駆除。土のう袋ニ袋にぎゅう詰め。やれやれ。帰宅。シャワー。
 晩、美術家の大坪美穂さんに電話。来月一日から愛知県美術館で始まる「地球★爆 10人の画家による大共作展」について語らう中で彼女からいい話が飛び出す。 なんとアイルランドから展覧会に招待・出品を依頼された。作品の力だ。英語しゃべれないという年上の彼女に「大丈夫!」と励ます。
  https://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/000083.html

 ネット、うろうろ。

《 『回らない寿司』とか『固定電話』みたいな、後から出てきた概念の影響で元となる概念を区別する必要が出ちゃって生まれた言葉を『レトロニム』って 言うんですが一覧をググって見ると楽しいです アナログ時計、無声映画蒸気機関車つけペン、手打ちそば… 》 ゴリチカ
  https://twitter.com/grck_des/status/1186265596117143553

《 昭恵夫人の服装が話題になってるけど、ここで8年前の徹子の部屋に出演した際のレディーガガをご覧ください。 》 Tickey
  https://twitter.com/takuma_tickey/status/1186551643547947009

《 現在の形式は、明治政府の「ぼくたちのかんがえたほんらいのにっぽん」の形式なのである。そのノウハウを提供したのは、江戸時代以来の国学の伝統に連なる 学者たち。そういう意味で、即位式の仏教の伝統を破壊したことは、宮中行事における「廃仏毀釈」だったと言えよう。 》 yhkondo
  https://twitter.com/yhkondo/status/1186475013886492672

《 7月15日に札幌で起きたことを忘れてはならない。参議院選挙の応援に来た安倍首相にたった一言ヤジを飛ばした男性と女性、 大通りでただプラカードを持っていただけの女性が、多くの警察官に強制排除され、後をつけられた。表現の自由への妨害であり、警察法警察官職務執行法違反だ。 抗議集会に出た。 》 有田芳生
  https://twitter.com/aritayoshifu/status/1186551782815629313

《 民主党政権が悪夢なら安倍政権は地獄←マジの糞政権 》