『精神のフーガ』七(閑人亭日録)

 中村雄二郎『精神のフーガ 音楽の相のもとに』小学館2000年2刷、「第九章 ラモーと『ラモーの甥』│ディドロの音楽論とその周辺」を読んだ。

《 しかし、この『覚書』においてすでに、ディドロ独自の考え方が見えはじめている。ただし、両者の違いは内容的なものではなく、むしろ分析の視点にかかわっている。 ラモーは自覚的な作曲家の立場から、単なる経験を超えた合理的な方法を求めていた。それに対して、ディドロの関心は、音楽に対して、いっそう享受的かつ美学(感性論) 的なものであった。しかし、彼が独自な考え方を打ち立てるためには、当初まだ強固だった古典主義的な〈模倣の美学〉から抜け出さねばならなかった。この〈模倣の美学〉 は、とくに音楽的な現象の特性をとらえるのに不向きだったのである。 》 201頁

 「第十章 ロマン主義の音楽美学と哲学│ヘーゲル」を読んだ。

《 このようにヘーゲルは、音楽をもって、なによりも、音という抽象的な素材によって魂の観念的な主観性を、なんらの客観的なかたちに支えられることなく、時間に 沿って動的に表現する芸術領域としてとらえている。そして、音楽における〈音〉の時間のなかでの生成・消滅は、〈二重の否定〉の性格を持つと言う。ここにはすでに、 ヘーゲルにおいて〈ロマン派芸術〉を代表する「音楽」こそ、すぐれて時間的なものであり、彼のいう〈弁証法〉的思考と通い合うことが端的に示されている。 》 216頁

《 すなわち、弁証法とは、永い間近代哲学を支配して来た分析的理性がいよいよ追い詰めてきたイメージ的全体性を、あくまで論理のかたちをとりながら救い出したもので あった。その結果、これまで直観的に、あるいは非合理主義的にしかとらえられなかった人間的世界、とくに歴史的世界が、〈対立物の綜合と発展〉の見地から論理的に とらえられるようになった。それは言語的な論理であるが、言語活動の二つの軸のうちの統合関係=結合軸、つまりは時間軸の沿っての言語の論理であり、比喩としての 換喩法(たとえば、鳥居のマークで神社を、××線という呼び方で線路によって電車を表わすように隣接関係で語を代用する比喩の形式)と同じく、いわば現実界に密着した イメージ的全体化の方法なのである。 》 221頁

《 これらのうち、第一の側面にかかわるのは、テンポと拍子とリズムである。まずテンポとは音楽における時間支配の必然性であり、拍子とは、時間を合理的に秩序づける ものであり、それらに対して、リズムは、一定の拍子を強調し、他を弱めて抽象的な秩序に生命を吹き込むのである。 》 226

《こうして、リズムとは、拍子の切れ目をきちんとさせ、はっきりわかる規則で現実を明示するものとされる。リズムがあって初めてテンポや拍子にも生命が吹き込まれる のである。拍子のリズムが規則正しく機械的であるのに対して生命の吹き込まれた〈メロディーのリズム〉はそれと違ってまったく自由である。 》 227頁

 壁紙の永年の汚れはただの汚れ。きょうもクレンザーとタワシでせっせと汚れを落とす。古びていい味わいを出すものとただの汚れ。プラスチックなどの合成樹脂製品は、 ほとんどが年月を経て劣化=汚くなる。新品の時が最も魅力的。

 ネット、うろうろ。

《 街歩き勢なので諸氏と毛色が違う気がするけどまあ地形には間違いないはず。
  長崎県長崎市/広島県呉市/高知県仁淀川町/和歌山県雑賀崎
  #グランプリ地形にわくわく 》 階段巡りツイッター
 https://twitter.com/kaidanmeguri/status/1265287019858518017

《 新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)の厄介な点:
  ・無症状の感染者がかなりの割合で存在する。
  ・無症状の感染者から感染する。
  ・急速に症状が悪化するケースがある。
  なので
  ・病院、高齢者施設、学校等関係者の徹底的な検査 #全員検査。
  ・自宅・ホテル待機陽性者への定期的問診等のケア。
  が必要。 》 Koichi Kawakami https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1265098374182694912

《 安倍さんは「1ヶ月半でコロナ収束 日本モデルの力示した」と我が手柄のようだったけど、自粛要請を受け入れて耐えた国民への謝罪から入るべきだったね。 「その間、アベノマスク2枚と一律給付の10万円が届けられず申し訳ない」と。これで、補償がないままに第2波が来たらという覚悟は勿論できてるよね。 》 立川談四楼
 https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1265125163009372162

《 某社の記者と話したら、「アベノマスクの業者選定やら不良品問題やらがあまりに無茶苦茶なので、『利権絡みに違いない』と記者多数が取材に飛びついたが、 予想を上回る無茶苦茶さに『さすがに利権絡みだったら、ここまで杜撰なことはしないのでは?』という一周回った説が浮上」と言ってました。 》 宮崎タケシ https://twitter.com/MIYAZAKI_Takesh/status/1264967907441664002

《 山添「初めて民営賭博を合法化したカジノ法案、その時の法務事務次官が黒川氏でした」
  与党議員「黒川は関係ねーよ!」
  山添「今、ヤジが聞こえましたが、大きな法変更に事務次官が関わってなければそれこそ大問題でしょう!」
  与党議員「・・・」

  ヤジまで論破してしまう律儀な山添さん天使の笑顔。 》 Hiroshi Takahashi
 https://twitter.com/SeroriHitomi/status/1265269087959015425

《 黒川氏の処分について、今夜のTBS「ニュース23」で稲田検事総長の証言が放送された。稲田氏は「法務省側から訓告相当と言われた」ことを明言している。安倍首相、 森法相の発言を真っ向から否定したのだ。安倍首相は発言の誤りを認めて謝罪しなくてはならない。 》 m TAKANO
 https://twitter.com/mt3678mt/status/1265293771689717763

《 「今朝、官邸で、新種のカワウソが発見されたらしいよ」
  「え、カワウソ?」
  「マタウソって種類だそうだ」 》 buu
 https://twitter.com/buu34/status/1265449946083287040