『南方熊楠』四(閑人亭日録)

 鶴見和子南方熊楠講談社学術文庫1981年初刊、1981年2刷、「第二章 南方熊楠の生涯」を読んだ。初心貫徹、破乱万丈と言える人生。身につまされる、というか。 苦労なさるなあ。けれども、彼を支える家族があった。

《 どんな逆境にあっても、あるいは一見逆境にあるかに見える境地にあって、かえってそのマイナスをプラスに転化して、知的好奇心を満たし、自分の学問のために 実証的に役立てる態度は、見事である。 》 128頁

《 地域に深く根を下ろし、高く世界に飛翔する、というのが南方の生き方であった。 》 155頁

 沼津駅ビル二階の本屋で安藤礼二『熊楠 生命と霊性河出書房新社2020年初版帯付を購入。この本、知らなかった。帯の惹句が奮ってる。

《 30年をかけた熊楠探求の総決算にして新たなる転回 》

 買ったブルーベリージャムを見て、友だちがそんな甘いものを食べるの?と聞く。人生辛酸を舐めてきたから、と答える。
 午後、源兵衛川最上流部を友だちと見に行く。おお、水の散歩道は完全に水没している。今しか(多分)見られぬ景観。男の子、女の子たちが服のままで川にドボンと 入って全身びしょぬれ。寒くな~い、と元気。はあ~。

 ネット、うろうろ。

《 今日の読売に出てたキンチョーの新聞広告、相変わらず尖っていて素敵である。CPAやCPCといった英語三文字が並ぶデジタル広告のアンチテーゼとして 「効果が測定できない」点こそ新聞広告の魅力であると打ち出す。サードパーティcookie排除のトレンドの先を行くのが新聞広告広告や!! 》 yuuu
https://twitter.com/ad_career28/status/1411476546406141956

《 「三菱電機杉山社長辞任 鉄道関連装置の検査不正で引責」に、やったことは酷いけど、ちゃんと辞任するんだと思ったね。そうだよ、社長は責任を取るために 存在するんだから。安倍さん麻生さん、この引責辞任に思うところはないですか。あのね、責任というのは痛感するものじゃなくて取るものなんだよ。 》  立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1411894402818187264

《 読んでてつらかったのはこの箇所です。「中国が台湾を侵略した場合には、経済的、政治的、軍事的対抗策をとることにコミットする大規模な同盟を成立させる 必要がある。だが残念ながら、これを実現できる可能性はあまりない。多くの国が小さな民主的島を守るために大規模な戦争はもちろん、 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1411840801219350530