『列島祝祭論』三(閑人亭日録)

 安藤礼二『列島祝祭論』作品社2019年初版を少し読んだ。

《 柳田國男折口信夫が、列島の各地で変容を重ねながらも現代までその「原型」を保ちつづけていた「翁(おきな)」(もしくは「石神ことサグジの神)を自らの探求の はいまり、さらにはその探求の中心に据え、民俗学という近代の新たな学を組織したとするならば、「翁」という芸能そのもの、つまりは「能」を理論的にも実践的にも 確立したのが、室町期──中世末期──に登場した世阿弥とその娘婿の今春禅竹(こんぱるぜんちく)であった。 》 「翁の発生」53頁

《 能そのものの在り方も、近世を通過することによって大きな変貌を遂げた。(引用者・略)世阿弥と禅竹の「翁」と柳田と折口の「翁」は、断絶しつつも連続している。 その差異に留意しながら、列島祝祭論の主題もまた、近代における「翁の変容」から中世における「翁の発生」に移行していかなければならない。 》 「翁の発生」54頁

《 世阿弥は、「翁の発生」を「神道」のテクストと「仏教」のテクヅト、さらにはその交点から説き明かす。「翁」は神道的な古代と仏教的な古代が重なり合った地点から 発生してきたのだ。 》 「翁の発生」55頁

 あまりに内容が濃くて、きょうはこれで読書を終える。ふう。31℃超の真夏日のせいかな。そのせいにしよう。

 ネット、うろうろ。

《 今回ノーベル物理学賞を取った(元?)日本人は90歳。あと何年…か何十年かしたら、日本人ノーベル賞受賞者がパタリと出なくなる日が来るんだろうなあ…と 思ってる方、相当多いと想像しています。 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1445379179168468995

《 思うんだが、日本は人口が多く教育水準もすごく高いけど、科学や学問を育てる政策が間違ってるから、将来は米国や中国などへの研究人材供給国になっていくのだろう な。
  この流れはもう止められないような気がしてきた。 》 森岡正博
https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1445609607737470979

《 【動画で知る 正倉院開封の儀と閉封の儀】貴重な儀式の全貌を公開 》 正倉院展公式サイト
https://www.youtube.com/watch?v=N4YwHTQM8b8&t=450s

《 つーか、自民党政権が国民の声を無視して強行した東京五輪は、当初の予算7000億円の6倍の4兆円に膨れ上がり、今後、都民や国民に大きな負担を強いることになるが、 自民党執行部が「この数字は絶対に総選挙の前には公表するな」と各所に通達してるって噂、マジですか? 》 きっこ
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1445408871468736524

《 岸田文雄公明党も総選挙に向けて国民1人10万円を軸に現金給付を匂わせてるけど、東京五輪の4兆円もの大赤字を穴埋めするためには、都民は1人10万円、 国民は1人5万円を負担させられると言う。これじゃ現金給付されても行って来いでチャラじゃん!まずは五輪の赤字を公表しろ! 》 きっこ
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1445413097812885511