永井均・森岡正博『〈私〉をめぐる対決──独在性を哲学する』明石書店2021年12月15日初版第一刷で、美術に応用できそうな箇所。
《 この開闢によって、独在側から公共側への「抜け」が起きるとき、世界に何ひとつ実在は追加されていない。もし変化があったとすれば、それは「抜け」が起きた世界に 付加された背景光のようなものの存在である。世界は独特の背景光によって色付けされるが、付加された色が世界に実在としてあるわけではない。背景光による色付きは、 私が哲学的態度を世界に向けて取るときに自覚される。そのような態度を忘却すれば背景光による色付きは消えてしまう。ハイデガーが存在忘却という言葉で言おうとした のはこの色付きの消滅に近いのかもしれない。この背景光による色付きは、哲学的態度を取らないときであっても観察される「クオリア」の色付きとは区別される。また、 哲学的態度を取るということは、言語を用いた概念活動をすることを必ずしも意味しない。哲学的態度とは、学者の行なうアカデミックな作業ではなく、もっと日常的な 次元で行なわれる世界と人間に対するかかわりの持ち方のことであろう。哲学的態度によって背景光による色付きが世界にもたらされるとしても、それが公共言語の活動に 具体的な影響を与えることはないであろう。 》 「第3章 〈私〉の哲学を深堀りする」 森岡正博 197-198頁
降ったり止んだりの薄ら寒い一日。家こもり。
ネット、うろうろ。
《 貫通マジック 》 道民の人
https://twitter.com/North_ern2/status/1526026863612637184
《 エレベーターで男性を警戒しなくてはならない話や中高生の公共交通機関での痴漢被害の話をすると嘘松って言う男性、立場の優位性を利用した性行為強要に 「断ればいい」って平然と言うエラーイ先生って、生まれながらもたらされた自分の優位性のことは全く頭にないんだよね。 》 マキエマキ@6月は大阪で個展
https://twitter.com/makiemaki50/status/1526114264528089088
《 生理用品は女性にとっての必需品なので、EUを始め多くの国々が非課税にしてるし、非課税どころかスコットランドのように生理用品を国民に無料配布する国もある。 それなのに日本は未だに贅沢品と同じ税率。女は毎月の生理のたびに納税しろってか?さすがは男性議員だらけの自民党"男尊女卑"政権だ。 》 きっこ
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1526179118420664320
《 ヒトの脳は3000年前に縮小した、その理由|ボストン大学共同研究
https://newsweekjapan.jp/amp/stories/world/2021/11/3000-13.php?page=1
蟻社会の比較研究によって「集団認知や分業によって脳がより適した大きさに変化する可能性」が示されたとの由。すなわち、都市化による「自分で考えること」や 「多数のタスクをこなすこと」からの離脱である。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1526244453479960577
《 これは網野善彦が述べた「百姓 Multi-work」から「一姓 One identity」への移行度である。言うまでもなく、この「アイデンティティ」とは集団的な自己規定であって 「私たちとしての私」を存立させ、その社会そのものを物象化していく手続き。すなわち、透明ドーム型社会を幻視する「共同幻想」の端緒。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1526244523340312576