榊原悟『日本絵画のあそび』岩波新書 1998年8月29日 第1刷発行、「 II 「虚」と「実」のはざま」を読んだ。「艶冶(えんや)な姿」93頁という表現を知る。使いたくなる。
「 III 対比の妙」を読んだ。
《 絵画の世界も例外でない。相反するかたちや色を対置することによって、それぞれの特徴を鮮明にさせ、本来それが備えている以上の視覚的効果を生み出すことができるのだ。あえていえば「対比の妙」とでもいえようか。 》 99頁
連想したのが、小原古邨『夜桜に烏』。
http://web.thn.jp/kbi/koson.htm
画像からはわかりずらいが、散る花びらは、薄桃色。それがじつに効果的。
また、白黒の木版画、銅版画から切り絵まで、多種多様な黒白(こくびゃく)の絵画が広がる。