榊原悟『日本絵画のあそび』岩波新書 1998年8月29日 第1刷発行、「 VI 「右」「左」をめぐって」「V 江戸人のユーモア──達磨の図像学」を読んだ。最終章の達磨の話題が白眉だろう。実物を見たくなる。
《 美術館へ行こう!
そのことである。そこには、本書で触れ得なかったが、「かたち」の面白さを追求した作品が他にも必ずあるからだ。あとは読者に自らの眼でそうした作品を見出してもらいたいし、またわたしもいずれそうした作品についてお話する機会もあるだろう。
美術館へ行こう!! そして自分の眼で作品を見よう!! この言葉を本書のしめくくりとしたい。 》 226頁
山梨県立美術館で縄文土器を実際に見なければ、あの感動、驚愕はなかった。印刷や映像では伝わらない衝撃。
デイリー新潮の記事、全く同感。
《 “大英博物館”から相談も…「まんだらけ」古川益蔵会長に聞く、国主導の“マンガ原画保存” 「日本人は海外で評価されないと価値が分からない」 》 デイリー新潮
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/11070603/
パリのポンピドゥー・センターから、故つりたくにこさんの夫に、某マンガを展覧会に貸してほしいと依頼が来ている、と氏から聞いている。日本はじつに遅れている。明治期の浮世絵の二の舞だ。まあ、小原古邨も北一明も同じか。肉筆の洋画、日本画が最高、芸術院会員の作品が最高、と思い込んでいる人たち・・・それはお値段だけ。
午後、雷井戸のヒメツルソバを抜く。朝までの雨で土が湿っていて、簡単に抜ける。やれやれ。