『五秘密畫像(絹本密彩) 筆者不詳』(閑人亭日録)

 編輯兼發行者 田島志一 發行所日本佛教眞美協會『真美大観 第一册』明治三十二(1899)年五月十日發行を開く。巻頭の多色摺り木版画による『五秘密畫像(絹本密彩) 筆者不詳』を鑑賞。じつに良い保存状態。解説後半。

《 其筆意、設色の明潔にして、巧妙なるは、何人も之を認むるならん、全幅に剥落の痕なき爲に、古畫にはあらざるべしと云ふ人もあらんが、鑒識家は曰く、この像は、元來秘密甚深のものなるがゆ故に、十襲之を藏して、屢、出さゞりしに由り、斯くの如くなるのみ、其筆端には、春日派の精神を發露して、趣味津々たるを覺ゆ、或は、珍海已講の遺作にはあらざるかと思はる、珍海は、源平時代(西暦第十二世紀)の人、奈良東大寺巳講となり、又、會て醍醐寺に住せしこともある佛畫の名手なり、 》
 https://www.daigoji.or.jp/archives/cultural_assets/NP021/NP021.html

 ネット管見
《 最後にライトの1957年の著書『テスタメント』の一部を紹介しておきます。

  「我々の生活を久しく味わい深いものとするために、人間の崇高な宇宙的精神が久しく生きながらえることを望んでやまない。我々の文明がこの世界を、単に素晴らしい文明としてではなく、文化として示してくれるほどに。単なる好奇心と、文化がまさにそこに成立する美。この両者の間の基本的な区別が、創造的精神を有する社会とそうでない社会との違いをもたらすのである。」 》 『青い日記帳「フランク・ロイド・ライト―世界を結ぶ建築」』
 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=7207