『美術聚英』第十册、第十一册(閑人亭日録)

 『美術聚英 第十册』審美書院明治四十四年十月十二日發行は、編輯兼發行「株式會社審美書院代表者田島志一」。
 『美術聚英 第十一册』審美書院明治四十四年十二月八日發行は、編輯兼發行「株式會社審美書院代表者和田幹男」。
 明治四十四年十月には、田島志一は審美書院を辞めていたようだ。でなければ十二月の発行には間に合わないだろう。昨日の引用で、彼が紙器の会社を興したのは、 大正元年の春。すなわち明治四十五年の春。半年足らずで起業だ。
 『美術聚英 第十册』は、狩野正信、狩野探幽、緒形光琳そして酒井抱一など九点の古典絵画を収録している。緒形光琳『四季花木圖屏風一雙』は、左雙の左側が 多色摺木版画。『美術聚英 第十一册』もほぼ同じ。多色摺木版画は、森狙仙『鹿猿圖』。本の大きさは『東洋美術大観』などと同じ大きさだが、えらく軽い。 豪華重厚この上ない『東洋美術大観』を手掛けて気力が失せたのだろうか。成功の余韻の中で作ったのか。手慰みのような薄く軽い本だ。五月廿八日發行の『美術聚英  第五册』では多色摺木版は二枚。
 田島志一の業績は、『真美大観』から『東洋美術大観』に至る、極精細多色摺木版画による複製画を収録した重厚な豪華美術本にあると思う。
 一年前のブログ「原画→複製木版画(閑人亭日録)」
 https://k-bijutukan.hatenablog.com/entry/2021/09/24/200948
 11日の記事をあらためて貼っておく。田島志一 編・伊藤若冲若冲名畫集』は、審美書院ではなく関西写真製版印刷から明治37(1904)年10月に出版。 瀬戸錦次郎木版色刷、六枚。
 https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001467719-00

 午後、きょうもベランダに右足が不自由なキジバトが、パッタパッタと足音をたてて餌を食べに来た。食べた後は水を飲んで飛んでいく。子スズメたちが啄んでいる。 キジバトは部屋の中の私を見ながら食事。子スズメたちは人気を感じると一斉に飛び去る。えらい違いだ。部屋の中を飛び回っているインコは野鳥には無関心。自分を小鳥 とは思っていないのだろう。

 ネット、うろうろ。

《 こどもどうぶつえんには、くじゃくのひなが元気に育っています。
  2か月が経ち、人懐っこく成長しました。
  皆さんがお帰りになった後は、どうぶつえん内をスタッフと散歩するそうです。 》 こどもの国
https://twitter.com/kodomo_no_kuni/status/1570313992652075008

《 >岸田首相:(支持率が下がって)『呪われているのかな、お祓いにでもいこうかな』と冗談半分に言っていましたが、目は本気でした。

  うゎ、こちらが絶望的になるような言葉😭
  岸田さんは、コロナ対策、カルト問題、国葬問題、何一つまともに対処していないことを理解していないようですorz 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1571061278688563200

《 「自民党二階俊博元幹事長は16日、安倍元首相の国葬をめぐって世論が二分していることについて「みんな黙って手を合わせて見送ってあげたらいい」と述べた」 とのことだけど、それなら、みんなが黙って手を合わせて見送れるように、国葬を白紙撤回して内閣葬にすれはいいだけの話。 》 きっこ
https://twitter.com/kikko_no_blog/status/1570721217329631233