『哲学漫想』八(閑人亭日録)

 山崎正和『哲学漫想』中央公論社2021年初版、「 III 」章を少し読んだ。

《 振り返って人類の歴史を見れば、そもそも価値の文明史はその内部に個人の死と世代交代を含み、伝承の流れに随時の断絶があればこそ発展してきた。 断絶なくただ続くのは惰性的な因習であって、真の文化伝統とは過去と現在の緊張した対決を内に孕む。 》 「人工知能の開発」」 198頁

《 だが忘れてはならないのは、数千億光年のこの宇宙にも法則があり、それは無数の星を生んでは滅ぼす生命的リズムだということである。 》 「人工知能の開発」  199頁

 午後、源兵衛川中流部、下源兵衛橋周辺のヒメツルソバナガミヒナゲシなどを抜く。土のう袋一袋。帰宅。軽く汗。コーヒーが旨い。

 ネット、うろうろ。

《 モロッコの首都ラバトの小さな古本屋。本の山の中で店主がひたすら読書に耽っていることで、その界隈では有名。 》 エリコ通信社ニュース
https://twitter.com/ericoworld/status/1378275269862060032

《 呉座勇一「炎上」事件で考える、歴史家が歴史修正主義者になってしまうということ/藤崎剛人 》 HARBOR BUSINESS Online
https://hbol.jp/241894

《 下北沢のこの壁見るたびにソ連というか東ドイツというか共産趣味を感じる 》 階段巡りツイッター
https://twitter.com/kaidanmeguri/status/1378993614374629379

《 善意で人のだらしなさを叱る人々。戦争になったら旗を振る。まあ、コロナ禍は戦争みたいなものだ。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1379221107354439682

《 二階のお父さんは言うよねえ。GoToトラベルの必要性を強調し「恐れとったら何もできない」ってんだよ。感染拡大の元凶なのに、自分が全国旅行業協会の会長 なもんだから、どうしてもおカネをばら撒きたいんだね。そしてもう業界との癒着を隠さなくなったんだね。恥も外聞もないってところが凄いわねえ。 》 立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1378918175253798917

《 「子どもは国の宝」などと言って「子ども庁」を作ろうというがちょっと待て。子供は「国の宝」である前に「親の宝」であり「家族の宝」だ。 子どもがすくすくと育つためには、まず親やその家庭が平穏に暮らせる環境が不可欠。それを整備するのが政治だ。格差を広げ困窮者を増やしておいて何が宝か! 》  井上理博
https://twitter.com/gJQSdRUBxYxxtn5/status/1379040818980261891

『哲学漫想』七(閑人亭日録)

 山崎正和『哲学漫想』中央公論社2021年初版、「 II 史談は猥談より面白い──『日本史のしくみ』新装版あとがき」を読んだ。

《 まず林屋辰三郎さんだが、単行本のあとがきで梅棹忠夫さんが書いているとおり、この人は現代の日本史学会で通史の書けるおそらく唯一の学者であった。 》 154頁

《 何より大きいのは、林屋さんの主導もとにこれが日本の通史として、さまざまな変革を含む歴史の多様性を描いていることだろう。全体を通覧したとき日本文化はじつに 複雑多彩であって、ときには互いに矛盾する要素さえ孕んでいることが一目瞭然にわかる。 》 158頁

《 これだけを見ても、通史に現れる日本の多層性はあまりにも顕著であって、単純な特殊論に要約するのは危険であるのが明らかであろう。そう思って振り返ると、従来の 特殊論は日本の特定の時代、多くは江戸時代の特性に注目して、それだけで日本文化を代表させる傾向が強かったのではないだろうか。 》 158-159頁

《 人間は個体生命としてしか生きるすべがなく、無意識のうちにそれを超えて種族生命を体感したいと願っているのではなかろうか。 》159頁

 「 II 歴史を語る快楽はまだまだ続く」を読んだ。

《 素人意見の嘲笑を受ける覚悟のうえで、あえて論議のきっかけまでに発言するなら、私はさしあたり二つの検討課題がありうると考える。一つは増税であって、それも 逆進性の強い消費税ではなく、所得への累進課税を強化することである。 》 167-168頁

《 二つ目の検討課題は夢のような話だが、日本の海底に眠る希少金属希少泥土(レアメタルレアアース)の開発による収入増である。 》 168頁

 「 II 二十一世紀の感染症と文明」を読んだ。

《 近代は世界の空間を広げ、グローバル化を達成したと思っていたが、今回のウイルスはその全体を覆っているのだから、逃げ場がないという意味では前近代の村落と 同じではないか。 》 174頁

《 しかしそうした現実の課題と並んで、おそらくそれ以上に重大なのは、やがて起こり始める国民各自の世界観の転換であろう。 》 182頁

《 文明は自然との交渉のなかで勝ったことは一度もなく、何千年も暫時の妥協を繰り返してきたにすぎない。 》 183頁

《 無常感は国民の健全な思想であって、間違っても感傷的な虚無主義ではない。現実変革の具体的な知恵と技を発揮しながら、にもかかわらずそれを無常の営み、いずれは 塵埃に返るつかのまの達成にすぎないと見明きらめる、醒めた感受性なのである。 》 183頁

 「 II 」章を読了。どの文章もやはり平明で深い。思索へ誘われる。本棚には林屋辰三郎『日本史論聚 一 日本文化史』岩波書店1988年初版函帯付、『日本史論聚 八  芸術の周辺』同がある。ブックオフで100円で購入。本は買っておくものだな。読むときかな。

 午前、中郷(なかざと)用水組合の役員と源兵衛川を歩きながら管理の打ち合わせをする。大島桜は葉桜に。染井吉野は落下盛ん。山桜は今が盛り。カワセミは、 水の苑緑地かわせみ橋の下流、小道から数メートル先の小枝にこちらに背を向けて止まっている。やっぱり綺麗。

 ネット、うろうろ。

《 「生き字引」の「字引き」が若い人にはもう通じなさそう。今だったら「生きぺディア」の方がわかりやすいかも。 》 ニンパイ
https://twitter.com/shinobuk/status/1378159669772873728

《 ただいま、沿道から、不都合な発言がありましたので
    音声が20秒ほど<中断>される
   まさか、音声を消すとは思わなかった、であります 》 春
https://twitter.com/xzjps/status/1377571553655721989

《 NHK聖火リレー中継 音声30秒分が消された理由とは 》 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210404/k00/00m/040/080000c

《 コロナウイルスが人間に憑依して口をきいたら、二階俊博になる。 》 清水高志
https://twitter.com/omnivalence/status/1378648493451927556

《 御聖断、あるとすればアメリカのNBCホワイトハウスでしょうね。

  森喜朗氏や菅義偉氏、小池百合子氏、電通パソナ、その他東京五輪マフィアのメンバーも、「アメリカ様のご聖断」なら従うでしょう。

  悲しい話ですが、それが今の日本。皆が従う秩序のてっぺんには星条旗。 》 山崎 雅弘
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1378710745064431619

《 前首相に似てる埴輪、久しぶりに出てきてた #東博 》 黒織部
https://twitter.com/kurooribe/status/1378696943149350912

『哲学漫想』六(閑人亭日録)

 山崎正和『哲学漫想』中央公論社2021年初版、「 II 浩宮の始球式──「人間・象徴」天皇制の不条理」を読んだ。

《 昭和天皇の「人間宣言」以来、天皇が人間であることは大前提だが、その人間が社会的に何らかの職業的役割を持ち、何かに生きがいを感じて生きられるように、 現在の制度は設計されているだろうか。
  じつはこのことが現代の天皇制の最大の問題であり、日本国憲法がなおざりにしてきた深刻な瑕瑾の一つなのである。[中略]生きた人間が何らかの象徴であるという ようなことは、常識では考えられない事態なのである。 》 136頁

 「 II 「論壇」の危機と回復への曙光」を読んだ。

《 自分の学問分野がただ伝統的に存在してきたからというだけで、ひたすらその内部に安住している夜郎自大を専門バカと呼ぶのである。 》 146頁

《 読書はたんに知識を増やすだけでなく、語彙や文章のリズムの学習を通じて、読者の自己表現の能力をも高めるのである。 》 152-153頁

 二篇とも平明な文章にしてじつに深い思索からの表現に満ちている。読んでよかった。きょうの読書はこれだけ。

 朝、源兵衛川上流部、蓮馨寺下流の茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。川幅が狭いので、流れが早い。通路橋の下なので頭を打たないようにかがみ、石コロに転ばぬように 足元を慎重に選んで拾う。長靴より深いところは見送り。どっと重くなり終了。ふう。やれやれ。帰宅。汗。コーヒーが旨い。
 昼、雑誌『國華』から切り取ったという多色摺り木版画三点を額装したままになっていたのを箱から取り出し部屋に置く。古墳~飛鳥時代あたりの銅鏡、杖だろうが、 『國華』の図版目録でもよくわからない。それは措いて木版画の卓越した技に惚れている。これがカラー写真だったらどうだろう。全く異なった印象だろう。
 昨日、深沢幸雄の1980年代半ばの多色摺り銅版画を見て、あらためて感銘を覚えた。図版ではこの感動はない。いつか明治~平成の版画の技の展示会をしたい。

 ネット、うろうろ。

《 これほんと好き 》 第77代英国首相ボリス・ジョンソンだよォ!(偽物)
https://twitter.com/BorisBike0619/status/1377801537292918786

《 「水につばき椿にみづのうすあかり死にたくあらばかかるゆふぐれ」の歌人、画家松平修文の墓に、晋樹隆彦、黒岩康、加藤英彦と詣でた。王紅花夫人、 心尽くしの膳を墓前に広げ、盃を揚げた。折しも西多摩、墓苑の桜は満開。《君が描く桜吹雪きて一瞬を蒼く耀い散りゆきにけり》 》 福島泰樹
https://twitter.com/yasukizekkyo/status/1377748809388675073

《 こないだ佐藤可士和展行ってきたのだが、こんなに何もかもデザインしてたら鬱とかになったとき世界から逃れられなすぎてつらくないですか…とすごい心配になった 》  生湯葉 シホ
https://twitter.com/chiffon_06/status/1378239712398241795

《 アートがバブルなので「この作品には価値(値打ち)がある」という品のない言葉がメディアに氾濫している。しかしながら「この作品には意味(重要性)がある」を 第一義に掲げて活動しているのが、我々アーティストではないのか。 》 笹山直規
https://twitter.com/SuperGood2021/status/1377983610750300160

《 若者=無垢な反体制の象徴、みたいに大人達が喜んで扱っているのが僕には気持ち悪いです。TARO賞とかもそういう黴臭い匂いがプンプンしています。 これからの若者に期待するのは、そういうオールド左翼思想から脱却した日本の令和美術ですかね。 》 笹山直規
https://twitter.com/SuperGood2021/status/1378264833280274434

《 日本は(明治維新から数えてもいいけど、まあ戦後)ずっとアジアの中の「西側」の橋頭堡だったわけじゃない。そのピークが80年代バブルで。そこから落ちぶれ、 主に中韓に追い抜かされたのは厳然たる事実と認めた上で、そのアドバンテージーー爛熟をどう使うかって段階なんじゃないですかね。特に文化。 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1378236067485118465

《 ジジイな比喩だろうけど、ビートルズストーンズピストルズ等だって大英帝国の没落腐敗爛熟から出てきたわけでしょ。日本の若い人がんばれ 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1378242344047153158

《 「とりあえずこいつを暇にさせておくとロクでもないことをやりはじめてみんなの迷惑になるから、あってもなくてもいい些細なプロジェクトをあてがっておけ」
  という意味でコンビニ袋やプラスチックスプーン有料化をやらせたら、逆にみんな迷惑うけた。
  ……こういう寓話をリアルタイムで経験してる気が 》 ǝunsʇo ıɯnɟɐsɐɯ
https://twitter.com/otsune/status/1378180439941079040

《 After the party 》 Animal Doing Things
https://twitter.com/AnimalDoThings1/status/1378322013228392450

『哲学漫想』五(閑人亭日録)

 山崎正和『哲学漫想』中央公論社2021年初版、「哲学漫想4 リズムの発現と言語文明」を読んだ。

《 まず言葉はその起源の点でまったく偶然的であって、理由も由来もなく生まれているくせに、あたかも天の摂理のような強制力を帯びて人を動かしている。 》 101頁

《 ここであらためて強調しておきたいのは、言語は音声と文字の全体を含めて身体の習慣にほかならず、まちがっても特別の文化的構築物、俗信のいう知性や意識の産物 ではないということである。 》 110-111頁

《 言語は身体化されるとともに、表面的には言語活動ではない、しかしより広く深い身体領域に浸透するのである。その領域が俗にいう内面であって、目覚めているかぎり 奥深く語り続けていると先に述べた、あの身体の深奥部分である。 》 111頁

《 この内面現象の無自覚さは、現実の言語活動のなかの無自覚の状態、半ば眠った状態の発語活動に酷似していることに注目したい。 》 112頁

《 常識の通念とは反対に、人は内面の状態を言葉に翻訳するのではなく、言葉によって内面をかたちづくられているというべきだろう。 》 113頁

《 他の技術と比較すれば明らかだが、言語は身体そのものだけを手段として、身体の延長となる外的な自然物にいっさい頼らずに進化してきた。 》 114頁

《 その言語の祖型は歴史以前に成立し、他のいっさいの文明に先駆けて誕生したのだとすれば、言語はいわば自然そのものの直接の産物だったと見ることができる。 》  114頁

《 言語はそれが現に交わされたときに成立するのではなく、いつでも立ち聞きが可能な、原理的な関係が生まれたときに成立する。 》 122頁

《 決定的に重要なことは、この公的な性格が言語の文に恒常的な安定を与え、情報の信頼性という一点で、言語以前の一対一の情報よりも優位に置くということである。  》 124頁

《 言語について無自覚な人は、情報の内容にも鈍感であり、その精粗に無関心な人というべきであろう。 》 126頁

《 言語に依存する情報の質は、その構成要素というべき文の精緻さによって決まる。 》 127頁

《 人は言語を身体化してものを思い、身体を言語化して言葉を語るのであって、二つは同一の活動の両態にほかならないのであった。 》 127頁

《 同様に言語を操る二人の私人は、それぞれの身体の内部に浸透している文例以上の文を、たとえ相手から伝えられても受け取ることはできない。 》 128頁

 深い洞察と凄い構想力に圧倒された。再読必至。運良く、この著書に出会えた。幸運を感じる。末尾には。

《 (原稿未完・稿了)
  [『アスティオン』第93号、二○二○年十一月] 》

 山崎正和は、二○二○年八月十九日、逝去。

 ネット、うろうろ。

《 「結婚したい」を「血痕死体」と一発変換してしまうミステリ書評家あるある。「一緒に遺体」バージョンもある。 》 大矢博子
https://twitter.com/ohyeah1101/status/1378259399404220416

《 原稿のためにシン・ゴジラを見ているのですがやっぱり名作すぎて。「自衛隊の弾を国民に向けることはできない」っていうせりふかっこいいよなあ。 》 松下哲也
https://twitter.com/pinetree1981/status/1377950001192607749

《 3年前の今日に960通の懲戒請求書が着弾したんだよな…。既に全員分の訴訟提起は完了しているけど、もう戦い始めてから3年近くになるのか。 》 教皇ノースライム
https://twitter.com/noooooooorth/status/1378131625515479042

《 橋本聖子五輪組織委員会会長名による抗議文に、五輪の本質が露呈している。公共性の高いイベントのふりをして、恐ろしいほど巨額の税金を投入させているけれど、 実は単なる営利目的のイベントなんですよ。誰が私腹を肥やしてるのか知らないけど、要は税金泥棒です。 》 想田和弘
https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/1377932353444585476

《 夫婦別姓さえ進められない菅政権に、またも選挙対策での子ども庁設置。経済を回すための「産めや増やせや」政策推進か。国民を舐めるのもいい加減にしてほしい。

  菅首相、子ども庁の新設検討を指示 二階幹事長「子どもは国の宝だ」 》 望月衣塑子
https://twitter.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/1377954945073246209

《 吉村さん「ワクチンは9月にできます」
  ワイドショー「きゃー素敵」
  「うがいが効きます」
  「さすが、かっこいい」
  「医療対策は十分しています」
  「しっかり仕事している」
  「府民の生活のために、緊急事態の早期解除を求めました」
  「決断力ある」
  って、さすが大阪の方は面白いな 》 牛太郎
https://twitter.com/ootakashi/status/1377823980401295362

《 忘れ去られたタッパーから出てきた角砂糖を消費しようとコーヒーに入れた後で角砂糖ではなく高野豆腐だったと気づいた記念写真です 》  ごえもんを描くアカウント
https://twitter.com/goekakisan/status/1377947848101093382

『哲学漫想』四(閑人亭日録)

 山崎正和『哲学漫想』中央公論社2021年初版、「哲学漫想3 リズムの哲学再考──反省と展開への期待」後半を読んだ。

《 こうして変化し続ける事物はそのこと自体によって、事物の「変わらない」アスペクトの存在を証し立てる。 》 81頁

《 「私」の同一性は変化それ自体の生んだ産物であって、まぎれもなく事物のなかの「変わらないもの」にほかならない。もちろんその「変わらないもの」の具体的な 内容を問われて、答えられる人はいない。誰しもが「言わく言いがたい」独特の感じ、「ほら、あの感じ」としか表現しようがないものだろう。 》 83頁

《 いったい客観性とは何か、客観的と呼び慣わされているものはどんな存在かということである。そして唯物論のドグマを排して考えるかぎり、客観とは多くの人が 一致して承認し、共同体の共通理解となっているものにほかならないだろう。その背後には社会の風習、制度があり、さらにその背景には個人が教育によって獲得した 習慣があるはずである。 》 95頁

《 このような変わらないものを一括して、別の名で呼ぼうとしたときどんな命名がありうるのか、私にはわからない。[中略]私としてはそういう表現を総括する代名詞として、さしあたり「詩的」という命名がふさわしいかと考えている。 》 99頁

 じつに刺激的な論述だ。他の人の論述と比較検討をする誘惑に駆られる。が、それは当然私の手に余る。

 北海道立函館美術館から、味戸ケイコさんの絵、四点を函館美術館収蔵作品として「寄附受領書」が届く。一安心。
 昼前、源兵衛川中流、水の苑緑地で茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。正午の時報。ずっしり重くなり終了。帰宅。汗~。

 ネット、うろうろ。

《 線を記憶するには観念化がある。一方であるタイプのデッサンは観念的過ぎることを嫌い、全く手元を見ずにモチーフに没入する訓練があるほどなので、 根っこで対立していると言えなくもない。本当はその中間あたりになんかいい感じがある 》 貴族
https://twitter.com/hasegawa_fusao/status/1377617897141506049

《 他人の夫婦が同姓じゃないと許せない、心の狭い人の集まり。自民党議員、150人。 》 ささきりょう
https://twitter.com/ssk_ryo/status/1377631916967354369

《 共学の中高生男子がもしここ読んでたら、心に留めておいてほしい。多少周囲からからかわれようとも、女子には親切にしておけ。心が女子の男子にもだ。 たとえ君が嫌われ者でも親切に臆するな。報酬は相手の笑顔。それ以上の見返りは求めるな。ただし相手は憶えていてくれる。 》 津原泰水
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1377823416972046336

《 「祭りは日常を救わない」ってのがこの10年間考え続けていることのひとつだし、往々にしてお祭り騒ぎの側に加担しがちな現代美術のありようについても考えている  》 貴族
https://twitter.com/hasegawa_fusao/status/1377730317386084353

《 いいか、ワクチンが手に入らないっていう日本の現状は、日本がすでに先進国から滑り落ちてしまったということを表しているんだぞ。 発展途上じゃないからまさに後ろに進む後進国

  先進国ってのは、何に役に立つのかどうかわからない研究をやれる国なんだ。選択と集中なんかしたら駄目。 》 崎村夏彦 (=nat)
https://twitter.com/_nat/status/1377424400174116864

《 「先進国ってのは、何に役に立つのかどうかわからない研究をやれる国なんだ。」
  そのとおりだ。 》 ロージナ茶会
https://twitter.com/RodinaTP/status/1377619606349750273

《 「まん延」てどう読むんだろうと困っている人いるんじゃないかな。「蔓延」の「蔓」は「植物のつる」のことですから、「蔓が延びる」で ぱっとイメージが湧くのにね。前に「破たん」という表記を「やぶたん」と読んだ学生がいましたけれど・・・日本語を壊さないで欲しいです。 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1377809376807768064

《 聖火リレー 私が五輪スポンサーの「お祭り騒ぎ」動画をTwitterから削除した理由 》 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/94981?rct=national

《 聖火リレーに広告宣伝隊がいたと報ずる東京新聞IOCルールなるもので記事を削除させる。オリンピック開会式の内実を報じた週刊文春には著作権をたてに 週刊誌回収を迫る。そのへんのチンピラやくざのほうがもちっと仁義をわきまえているってもんだ。 》 中沢けい
https://twitter.com/kei_nakazawa/status/1377787188721508355

《 公金(税金)を使って、こんなやくざな真似をされてたまるものか。「県境を越えた移動の自粛を」「不要不急の外出を控えて」とお願いラッシュのさなかに 聖火リレーを強行しているオリパラ委員会さん。なんも考えてないでしょう。 》 中沢けい
https://twitter.com/kei_nakazawa/status/1377788164459294721

《 これぞ報道写真。 》 阿部 藹 Ai Niimi-Abe
https://twitter.com/aiaielk/status/1377589914443735040

『哲学漫想』三(閑人亭日録)

 山崎正和『哲学漫想』中央公論社2021年初版、「哲学漫想3 リズムの哲学再考──反省と展開への期待」前半を読んだ。

《 日常の行動が目的の連鎖のなかに繋がれ、つねに先を急ぐ傾向を持つのにたいして、練習はこの目的連鎖を遮断して運動の単純な反復に集中し、その反復にリズムが 宿るのをひたすら待つのであった。 》 67頁

《 考えてみれば、身体が直接に感じているのはことごとく現象であって、常識や科学のいう「刺激」ではない。 》 70頁

《 内発的に生まれたリズムが肉体に乗り、そこに何らかの全体性をつくりうるのは、むしろそれが肉体の限られた局所に乗った場合だけである。 》 72頁

《 事物は無数のアスペクト(側面)を含む複雑きわまりない存在であり、しかもそれを要約して単純化すると観念に変わってしまう厄介な存在である。 》 76頁

《 繰り返して念を押すが、事物とその把握との関係は、事物とその観念の関係と同じではない。 》 77頁

《 事物の把握の問題が難しいのは、これが知覚とも認識とも呼べない特殊な構造を持っているからである。すなわち、知覚や認識が含蓄している主体と対象との距離、 両者のあいだの志向的な関係がここにはまったく期待できないのである。身体は現在に生きるかぎりその時間に巻き込まれていると述べたが、これをいいかえれば、身体は 現前する事物に巻き込まれているということにほかならない。[中略]一片のパンですら、身体は感慨なしに事物に触れることはできず、その灌漑を制御することもできない のである。 》 78頁

 力尽きてきょうはここまで。

 一昨年からの懸案が午後、無事終了。ふう~。よく乾いた洗濯物を取り込んで昼寝~する直前に電話が鳴る。しかたない、外出。打ち合わせを終えて帰宅。そこへ来客。 すぐさま次の事業の話。これはいい話。一気に気力回復。現金だなあ。コーヒーが旨い。
 薄明から一転、陽光のもとへ、の一日だった。終わりよければ未来が開かれる。
 ネット、うろうろ。

《 私の人生そのものがエイプリルフールでございます。 》 ぺもぺも(旧・後4両は金沢文庫止まり)
https://twitter.com/moka_yokohama/status/1377381984025018372

《 虚偽答弁まん延防止策こそ 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1377454346154115072

《 マイナンバー事業に8800億円。東京五輪すでに1兆6440億円。 》 ふらの
https://twitter.com/parkour_sky/status/1377244666655961092

《 昭和を振り返る美術の展覧会は過去に沢山あったし、これからも様々な人達によって企画されるだろう。ましてや平成はまだ終わったばかりだし、 椹木さんのキュレーションだけで完結するようなものではない。 》 笹山直規

https://twitter.com/SuperGood2021/status/1377229873161195524

『哲学漫想』休み(閑人亭日録)

 山崎正和『哲学漫想』中央公論社2021年初版、「哲学漫想3 リズムの哲学再考──反省と展開への期待」を読み出して本を置く。じつに興味深い書き出しだが、 気力が全然湧かない。こんな日もある。
 去年源兵衛川を案内した某大学院生からメール。修士過程を終了し、来月就職。近々お礼にうかがいます、と。よかった。
 まさか、と懸念していたが、謝罪のメールが届き、相手方の事務のミスだとわかり、訂正した文書を再送するという。やれやれ。
 昨日の東京新聞の記事「県内「本当に住みやすい街」 1位に三島広小路駅」を拡大(B5→A4)コピーしてご近所などに配る。喜ばれる。
 https://www.aruhi-corp.co.jp/cp/town_ranking/shizuoka/

 ネット、うろうろ。

《 【生石神社(兵庫)】
  水に浮かんでいるような謎の巨石・石の宝殿が祀られている神社。
  1500年以上前から存在したとされており、誰が何のために作ったのかは謎に包まれている。 》 エサ
https://twitter.com/meat_stew/status/1376470503976800257

《 戦後文学を代表するもの、でまず思いつくのは、水木しげるゲゲゲの鬼太郎。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1377097201852157954

《 ゲゲゲの鬼太郎。戦後の経済成長、環境破壊、拝金主義、上っ面の民主主義……で失われたものへの切ない思いとそれでも歴史は進んでいくことをめぐる泣き笑い。 そういう過去現在未来をめぐる泣き笑いを、今この時代にも感じる。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1377100171247382529

《 感染症学会理事長・舘田氏「第4波を防止できなかったら、専門家としてマヌケだ。時短営業を繰り返し...」

  舘田氏はちょうど1年前には軽症者へのPCR検査を不要と仰っていた方。今に至っても、検査が重要とは言わないのですね。
  #モーニングショー 》 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1377050909092446210

《 日本は法治国家だったはずだ。地検特捜部は「総理の違法行為」を放置する放置国家にしてはいけない。

  #安倍晋三の不起訴処分に抗議します 》 盛田隆二
https://twitter.com/product1954/status/1377060489675513864

《 「厚労省官僚の23人宴会」を、テレビがこれでもかと叩いている。「庶民に我慢を強いておきながら、コロナ対策を担うべき厚労省が」という正義があるから安心して 叩けるんだね。だけど五輪そのものや、最早パレードと化している聖火リレーは叩かない。そらそうだ、テレビ局は五輪のスポンサーだものね。 》 立川談四楼
https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1377105239510163464

《 体育会学生も、謎のイケイケグループも、好奇心旺盛な外国人さんたちも本当に活き活きと楽しんでくれて楽しすぎた。。。
  途中中断して再開するときに何故か土俵を作るロープで大縄大会が始まってこれも楽しすぎた。歌舞伎町にこの世の極楽が生まれていた。なんじゃこりゃ。 ありがとうしか出てこない。 》 ごっちゃんこ sumo performer
https://twitter.com/Gocchanko/status/1376830623680143363