目で殺す

 グラウンドワーク三島の事務局のパソコンがメール画面になっていたので何気なく見ると、ここも迷惑メールが押し寄せている。が、ウチにくる迷惑メールとは全然違う。ウチのは殆どが英語、これは殆どが日本語。パソコンでこんなに違うとは。ま、ウチは海外のサイトをよく見ているから。
 まじまじと見てしまったのが昨日の毎日新聞夕刊記事「日本画家 松井冬子さん(33)」。
「鋭く美しい目。貫くように見つめられると、吸い込まれそうになる。」
 おいおい、恋文じゃあないんだから。しかし、この美貌。ワカル。
 床に置いてある文庫本、青木雨彦「課外授業」の表紙に目が留まった。真鍋博の絵は女性の右側だけが描かれている。じっと見つめる大きな目。松井冬子並みだ。ダブルパンチ。撃沈。愚かな私。66頁から。
「美人だった──と書きたいところだが、研ナオコみたいな美人だったかどうかは、首がないので、にわかには断定できない。が、新聞には、そう書かれるだろう。昔から、殺された女は、美人と相場が決まってる!」
 殺された男はどうなんだろう?

 銅版画家の林由紀子さんから電話。坂東壮一氏の新作銅版画はすごくいい。明日行くしかない。