B級絵画展

 富士宮のB級グルメの祭典B−1グランプリにヒントを得て「B級絵画展」ってどうだろう、と知人が提案。しばし思案のふりの後「無理だろうね」と返事。絵を描いている人たちは、その殆どが自分の絵をファインアート(一級の絵画)と思っているか、そうありたいと願っている。B級食品=日常的に食されている食品、B級映画=娯楽映画という印象を、絵画に応用すれば、ポスター、チラシ、包装紙といった印刷物がまず思い浮かぶが、絵を描いている人たちは、私の描く絵をそんな(金目当ての)商業美術と一緒にされては困る、と主調するだろう。22世紀の時点から今を振り返れば、そんなA級B級なんて分類がアホらしいと苦笑されるのが落ちだろう。けれども、現時点ではまず無理だろう。多くの絵描きにはそれを笑って乗ってくる度量が無い。
 「B−1グランプリ」は格闘技の「K−1グランプリ」からの発想だろうけど、K美術館なら「アートK−1グランプリ」と銘打っても問題はないわなあ。うん、何も問題はない。あるとすれば、資金繰りをどうするか、だけ。

 ブックオフ長泉店で二冊。中公バックス「世界の名著39 カント」中央公論社1996年7刷栞付、吉川幸次郎陶淵明伝」中公文庫1989年初版、計210円。カントには縁が無くてこれが初めての本。
 昨日の間違いをそっと訂正。茨城→茨木。