MADE IN DAKAR

 近所のスーパーからバターが消えて何日も経つ。毎日使っている雪印の無塩バターがひとかけらになってしまったので、美術館の近くのスーパーへ。ここには有塩・無塩どちらも十箱以上ある。無塩を二箱購入。賞味期限は八月。

 西アフリカはセネガルのアフロ・キューバン・バンド、オーケストラ・バオバブ Orchestra BAOBAB の新作CD「 MADE IN DAKAR 」2007年WORLDCIRCUID にぞっこん。1970年にダカールで結成されたこのバンド、一世風靡して1987年に解散。その前後からヨーロッパで人気急上昇。2001年再結成されてスタジオ録音。そのカムバック作「 SPECIALIST IN ALL STYLES 」が輸入盤日本語解説付きで発売され、聴いて仰天。スンバラシイ! 土肥直隆の解説から。
「つまり、オーケストラ・バオバブという真にコスモポリタンなバンドの中で、極めて多様な音楽要素が絶妙にブレンドされて生まれたのが、時に柔和で、時に妖艶で、時にまろやかで、そして時にエキセントリックなバオバブサウンドなのである。」
 この新作はさらに深化している。大人の音楽だ。シビレル〜。悪く言えば昭和の雰囲気。うーん、ダカールの夜は妖しく更けてゆく。

 バオバブを調べていたら「世界の女神(ディーバ)たち」というサイトに出合った。ファイルーズ、ドロレス・ケーン、マールタ・シェベスチェーン、マリア・デル・マール・ボネット、エル・フロリレヒオ・デ・オマーラ、スンダリ・スコチョらはLPレコード、CD、カセットテープでよく聴いたなあ。「活躍中の21世紀のDivaたち」というのはどうかなあ。20世紀の間違いじゃないかい。

 ネットゲリラ氏の話題から面白いオーディオ記事 に引き込まれ、ネットサーフィンをしてしまった。CDプレーヤーに関しては身につまされる。数年前、4万円のCDプレーヤーが壊れたのでテレビに繋いであった2万円弱のDVDプレーヤーで間に合わせた。値段が半分なので音質は全く期待していなかったのだけれど、これがオモシロイのなんのって。優等生のようだった音質・音像が、チョイ悪ガキのような元気の良い音質・音像に激変。スピーカーはBOSEのセットで10万円ほどのW55WER。それがバリバリ鳴りはじめた。いろいろなオーディオ記事を読むと、大容量ネット配信がCDに取って代わる気配が濃厚だ。SACDよりも高音質ではねえ。