企画展最終日

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で鈴木いづみ「タッチ」文遊社1998年初版帯付、105円。
 水木しげるを論じたどなたかの文章に「ケンカはよせ。ハラがへる」といったマンガの一コマが紹介されていた。この発言に水木しげるの根本を見ていた文章で、記憶に深く刻まれた。その一コマをやっと見つけた。「墓場鬼太郎2」二見書房(サラ文庫8)1976年初版収録、「ボクは新入生」の一場面だ。喫茶店で鬼太郎とねずみ男がくつろいでいる。客同士の喧嘩が始まろうとする場面。ねずみ男が言う。「ケンカはよせ」。ヤクザ「なんだと」。ねずみ男「腹がへるゾ」。

 お化けの町の名前がいい。「幽霊料理 ぼたんどうろう」、「お化け新聞」、「鬼火ネオン」、「一つ目タクシー」、「お岩ようかん」、「むじな保険」……。

 清水昶(あきら)が解説で書いている。

≪水木氏自身が主人公であるこの一冊の中で子供をおんぶした奥さんに氏はコーヒー代を要求する。「アイデアのつまった劇画屋は、どんなに苦しいものか、お前にはわからんのか」と。奥さんは、またかという表情をして「汲取りがきたらどうするの」と答える。≫

 テレビではこんな場面はあるかな。期待。同本収録の「アホな男」の水木さがるの玄関は、テレビの水木しげるの玄関にクリソツ、そっくり。マンガをよく読んでるわ。

 ネットの拾いもの。

≪サンタに「お兄ちゃんが欲しい」とお願いしたのに翌年妹が来た。≫