十三周年

 開館十三周年。金も無いのによく続いたものだ。まばゆい晴天を仰ぐ。一吐息。展示品の撤収作業を続ける。

 昨日の話題の松岡正剛「花鳥風月の科学」中公文庫から、へえ〜を少し。

≪「むなし」とは「実なし」のことです。≫250頁

≪誰でもよく知っているいろは歌四十七字ですが、最近ではおそらく「あさきゆめみし」と読んでいる人が多いのではないかとおもいます。が、これは「あさきゆめみじ」と読まないとまったく意味がない。「浅い夢も見るまい、酔いもするまい」とならないとこの歌は完成しないのです。≫251頁

≪"いろは"は「色葉」とも書くように、植物の葉っぱであると同時に、色づいた言葉のことです。≫252頁

≪こうした"色葉"の感覚を響かせつつ、「いろはうた」は絶妙に世の有為転変をうたいつつ、無常の調べを表現しています。≫252頁

 東海道五十三次ついて。

≪ちなみに日本の東海道五十三次は、この「入法界品」の善財童子が訪ねた五三の善知識の旅にちなんでつけられた宿駅にもとづいています。≫289頁

 「入法界品」は、≪大スペースオペラといってもいい≫ 華厳経の ≪最後の「入法界品」で、ここが全体の四分の一を占めているのですが、善財童子が五十三人のプロフェッショナルを訪ねる大遍歴になるという構成です。≫289頁

 ネットの拾いもの。一瞬、オレのことかと思ってしまった。

≪「年中無休」が「年中無給」になってるの見たことある。

 こんなトコで働くのは死んでもヤだな。≫

3日(木)休館します