台風〜干天の慈雨

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。田沢竜次『B級グルメ大当りガイド』ちくま文庫2005年2刷、みうらじゅんとんまつりJAPAN 日本全国とんまな祭りガイド』集英社文庫2004年初版、計210円。どちらも笑える愉快な本。こういう本は断固支持。

 昨日の続き。斎藤美奈子文章読本さん江』筑摩書房から。

≪文章とは、いってみれば服なのだ。「文は人なり」なんていうのは役立たずで、ほんとは「文は服なり」なのである。≫ 250頁

≪衣装が身体の包み紙なら、文章は思想の包み紙である。(引用者:略)近代の女性が「身体の包み紙」に血道をあげてきたのだとすれば、近代の男性は「思想の包み紙」に血道をあげてきたのだ。≫253頁

 引用したい箇所はいくらでもある。明治以降の文献をこれでもか、と下調べしてある。大したものだ。そんな斎藤女史が吠える。

≪この期におよんで、まだ文章読本を製造しようともくろむのは、酔狂というか親切過剰というか、ご苦労様としかいいようがない。≫237頁

≪文章の「プロ」とは「プロフェッショナル」ではなく「プロレタリアート」の略語と考えるべきなのだ。≫119頁

 関東平野にどかんと台風が生まれたような。台風接近で朝から雨交じりの曇天。久しぶりにバスで来る。ラクチン。午後、風雨が激しくなる。でも、何組もの来館者。雨だから他へ行くのを止めてここへ来る、かな。

 ネットの拾いもの。泡坂妻夫が生んだミステリの名探偵亜愛一郎(あ・あいいちろう)みたいな。

≪「アート引越しセンター」の「アート」に意味はなく

 単に職業別電話帳で業界トップに来るようにしただけ。

 しかしその後「アーク引越しセンター」に抜かれ、しまいには

 「アーアーアー引越しセンター」というワケわからんが

 間違いなく当分抜かれることがないやつが現れた。≫