三羽烏/聖☆おにいさん

 綾辻行人ほか『カッパノベルス創刊50周年記念作品』光文社2009年初版を読んだ。売れっ子作家九人による書き下ろし短篇集。宮部みゆきの「博打眼」は「江戸怪談」なのでパス。それ以外の八篇どれもそれなりに面白く読めた。が、再読したくなるほどではなかった。難しいものだ。綾辻行人有栖川有栖大沢在昌島田荘司田中芳樹道尾秀介宮部みゆき森村誠一横山秀夫の九人。

 毎日新聞昨夕刊、三田晴夫「アートの風」に三人の作家、小谷(おだに)元彦、曽根裕、高嶺格(ただす)が紹介されていた。知らない人たちだ。

《1972年生まれの小谷、65年生まれの曽根、68年生まれの高嶺が次代を担う三羽烏と聞けば、だれしも注目しないわけにはいかないだろう。》

 小谷は森美術館で、曽根は東京オペラシティアートで、そして高嶺は横浜美術館で開催。入場料は1500円、1000円、 1100円。た、高い。

 寺田直子という人のブログでマンガ家中村光の『聖☆ おにいさん』が大英博物館で展示されているのを知る。こ、これは……。目の付け所が違う。脱帽。当K美術館と同じく入場無料で見られる。