雪化粧

 昨日も富士山は雪が降って、きょうは純白の雪化粧。

 昨夜下書きをした、安藤信哉画集に載せる拙文を推敲。デザイナーからは易しい文章にしなさいと指示されている。本文はほぼ確定したけれど、題が決まらない。まあ、工夫のしがいがあって愉しい作業。

 昼、四年前に中国の美術家協会の人たちをK美術館へ案内してくれた沼津市書道家松本竹志氏から電話。中国では年内に美術館図書館が無料開放になると。そのきっかけとなったのが、無料のK美術館だと言われる。うれしい話だ。

 昨日ブックオフ長泉店で105円で買った野瀬泰申(のせ・やすのぶ)『天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線』新潮文庫2009年3刷を散読。これは面白い。「第二章 キノコについて」にはこんなメールの紹介。

《「職場の先輩がキノコ狩りに行って遭難しました。捜索隊を見かけたらしいのですが、いまみつかると、せっかくの舞茸の穴場が知られてしまうと、捜索隊から隠れたそうです。発見された後の週末、もちろんキノコ狩りに出かけました。たぶん命よりも天然舞茸のほうが大切なんだと思います。
 休暇を取ってまで捜索隊に参加した職場の同僚、地元有志の方々、ヘリコプターの乗員の方々、かわりに私が謝っておきます。またよろしくね」》