撤収・収納

 富士山の夏山開き。静岡側は残雪が多くて登頂は無理とか。下界は暑いけどなあ。暑い中、展示品を撤収、収納。お昼までに完了。ふう、やれやれ。午後、大粒の雨。少しは涼しくなる……かな。

 こう暑いと読書はほとんどできない。読みかけの本はどれもすらすらと進まない。内田義彦『社会認識の歩み』岩波新書1971年初版は、出た当時読んで感銘を受けた本だが、西岡文彦モナ・リザの罠』講談社現代新書2006年初版にこんなくだりがあって、四十年ぶりに再読。

《 私が敬愛する社会学者の内田義彦という人が岩波新書から『社会認識の歩み』という本を出しているのですが、この本に私のモットーとしている言葉があります。》97頁

《 それは、「本が面白く読めたというのは、本を読んだのではなく、本で世の中が、世の中を見る自分が読めたということです。」ということで、これは簡単なようでいてじつに深い知恵を語っていると思います。》97-98頁

 『社会認識の歩み』、先月なんとか読了したのだけれど、ハテ理解したのかはなはだ疑問に思い、三読中。でも、この暑さ、なかなか進まない。というより、オツムが想定以上に劣化したらしい。すなわち、ミステリのような、定型にそって書かれているものはスラスラ読めるけど、型を外れた、型破りの思考には、それを受け入れ、ついてゆくのが難しい。難しいけれど、挑戦。そういえば原発維持思考(志向)と脱(反)原発思考(志向)とが、まったく相容れない。社会認識、世界認識そして歴史認識がまったく違うようだ。

 ネットの拾いもの。

《 資源が無い国とか言ってるくせに、原発で土壌汚染されて

  唯一日本産の高級品の食い物すらろくに輸出できなくなったことすら頭に無いんだな 。》

 アナログ放送終了まであと23日というテロップ、テレビ終了まであと23日と読んでしまう。これほどつまらないカウントダウンも珍しい。