谷川俊太郎『はだか』の佐野洋子の挿絵つながりで、佐野洋子が表紙と挿絵を描いている工藤直子少年詩集『てつがくのライオン』理論社1984年6刷を再読。常識の風景からふっと浮遊するやわらかなユーモアで彼女独自の世界を作っている。1970年だったか、雑誌『現代詩手帖』に再録された「てつがくのライオン」に瞠目。それがこの詩集(1982年初刊)の表題作。冒頭一行と結び。
《 ライオンは「てつがく」が気に入っている。》
《 「そう、ぼくのてつがくは、とても美しくてとても立派なの?ありがとうかたつむり」
ライオンは肩こりもお腹すきも忘れて、じっとてつがくになっていた。》
中抜きはよくないな。一行詩を。「七面鳥」
《 極彩色紙風船 》
この本の紹介には《 一九八一年現在、静岡県在住。》とある。三島市の隣町函南町にいた。引越しが趣味のような人で、私がお目にかかった時は東京の世田谷区羽根木にいた。9日にふれた中井英夫氏のお住まいの近所だった。それから日光のほうへ引っ越された。
午前中、源兵衛川の月例清掃と水辺の植物の観察会の二つへ参加。観察会では気になっていた木の名前を知った。イヌビワ(犬枇杷)、シンジュ(神樹)など。水量が多くて、上流部と中流部では飛び石が水没。いい景色だ。お昼開館。
きょうは安藤信哉展最終日だけれど、18日(日)からは第二期安藤信哉展が、絵を総入れ替えして始まる。今度は「画集刊行記念」。
ブックオフ長泉店で二冊。磯淵猛『紅茶の国 紅茶の旅』筑摩書房1996年初版帯付、オリバー・サックス『妻を帽子とまちがえた男』晶文社1993年11刷、計210円。
ネットの拾いもの。
《 男の別れは同じ道を反対に進む事
女の別れは角を曲がって別の道を進む事
男は別れても振り返ればまだ見えると思っているが
女はもう角を曲がってる
頑張れ男子 》