シュレディンガーの哲学する猫

 一昨日買った黒田草臣(くさおみ)『終(つい)の器選び』光文社新書2006年初版を読んだ。この一冊で現在の陶芸界が見渡せる、かな。

《 けれども、数多(あまた)の陶芸家のなかから誰かひとりだけ、と言われたら、わたしは迷うことなく魯山人の名を挙げます。 》12頁

 私とは見方が異なる。

《 今日、科学的な調合とテクニックによって曜変天目の写しを制作できるようになりましたが、本来の曜変天目は、偶然の窯変から生まれた神秘的なものといえるでしょう。 》101頁

《 林恭介の曜変天目 》103頁

 林恭助の誤りだろう。北一明をはじめ、私の評価する陶芸家は載っていない。

 竹内薫+竹内さなみ『シュレディンガーの哲学する猫』中公文庫2009年4刷を読んだ。ニーチェウィトゲンシュタインからレイチェル・カーソン大森荘蔵まで、二十世紀の東西の哲学者思想家たちの入門書。それぞれの人の著作を読んでみたくさせる。

 ネットの見聞。

 池袋・ジュンク堂で「秋の毒書フェア」。

《 ラインアップは「有毒有害海中動物図鑑」「原色図鑑 野外の毒虫と不快な虫」「毒のある美しい植物 危険な草木の小図鑑」「萌え萌え有毒生物図鑑」「毒殺の世界史 上」「最新『毒』の雑学がよ〜くわかる本」「虫たちの化学戦略 盗む・欺く・殺す」「毒学教室」など。 》

《 なんかもう「ギャル」って感じの女性が「あー、ほんと本屋って最高!」って言いながら池袋リブロの人文フロアに入ってきたので、おっとおもったら「超涼しい、やっぱ本屋いいわ」とつづいた。  》