『狼少女』/『超短篇アンソロジー』

 やなせたかし『狼少女』サンリオ1976年初版を、昨日段ボールの山からやっと発掘。再読。七篇の短い物語を収録。あとがきに表題作の由来。

《 狼男も狼少年もあるが、狼少女はユニークと思い、》

 好みはたった二ページ弱の「梅いちりん」。やなせたかしは小品と書いているが、掌品だ。サンリオから出た『狼少女』『3分間劇場』そして『まんが集 無口なボオ氏』の三冊は手元に置く。

 掌品からの関連で本間祐・編『超短篇アンソロジーちくま文庫2003年3刷を開く。十代に読んで印象強烈だったルナールの「蛇」も採録されている。

《  長すぎる。  》

 これだけ。同様な作品に安西冬衛「春」。

《  鰊(にしん)が地下鉄道をくぐつて食卓に運ばれてくる。  》

 解説で紹介されているホンジェラス生まれの作家、アウグスト・モンテローソの作品。

《  目が覚めると、まだディノザウルスはそこいいた。  》

 良い天気なので昼前ブックオフ沼津南店へ自転車で行く。倉知淳なぎなた東京創元社2010年初版帯付、前田愛『文学の街 名作の舞台を歩く』小学館ライブラリー1991年初版、二階堂黎人『カーの復讐』講談社文庫2010年初版、三上延ビブリア古書堂の事件手帖3』メディアワークス文庫2012年2刷、計420円。
 気持ち良いので午後、ブックオフ函南店へ自転車で行く。奥泉光シューマンの指』講談社2010年5刷帯付、角川春樹『信長の首』牧羊社1982年初版帯付、川本皓嗣小林康夫・編『文学の方法』東京大学出版会1996年初版、ヴィスワヴァン・シンボルスカ『橋の上の人たち』書肆山田1997年初版、丸谷才一『みみずくの夢』中公文庫1988年初版、道尾秀介『月と蟹』文春文庫2013年初版、計630円。きょうの合計10冊1050円。豪勢な散財だ。にこにこ悦に入った夕暮れ、雨が降ってきた。

 ネットの拾いもの。

《 【お知らせ】魔法少女になりたい、ジェダイの騎士になりたい、人間をやめたい(から石仮面が欲しい)、などのお問合せをいくつかいただいております。申し訳ございませんがニッセンはカタログ通販の会社でして、ダーマの神殿的な所ではございません。よろしくお願い致します。 》

《 テレビつけっぱなしで本を読んでたら「猫パンチが鼻を取りにきた」と聞こえて思わず画面を見た。競馬中継だった。なるほど。ネコパンチって馬の名か。 》