「村のエトランジェ」ほか

 嬉しい知らせが飛び込んできた。

《 9月に放送した「金とく」が全国放送になります!
  「金とく 富士山〜水の山が育む豊かな世界〜」
  12月26日(木)午後3時15分30秒〜3時58分30秒 になります。 》

 NHK総合テレビの中部圏で放送された番組が全国放送で再放送される。私は冒頭の10分ほど源兵衛川の案内で出演。

 お昼まで昨日同様、立教大学セカンドステージの別の受講生九人を、源兵衛川などグラウンドワーク三島の実践地へ案内。源兵衛川と清住緑地でカワセミをじっくり観察。この二日間、身近によく見た。午後昼寝。

 『久世光彦の世界』柏書房2007年に彼の愛した小説として、小沼丹「村のエトランジェ」、向田邦子かわうそ」、内田百間サラサーテの盤」、太宰治「満願」他が載っているとのブログ記事。本棚にある「村のエトランジェ」「かわうそ」「サラサーテの盤」の三篇を読んだ。

 「村のエトランジェ」(『村のエトランジェ』講談社文芸文庫2009年2刷収録)は、敗戦を挟んだ疎開先(長野県か)での、都会から来た子どもの目を通して見た、やはり疎開してきた男女の水難事故の話。農漁村が舞台の小説は、どうも私の好みではないことに今ごろ気づいた。

 「サラサーテの盤」(『サラサーテの盤』福武文庫1990年初版収録)は久しぶりの再読。不思議な話ではないけれど、他では味わえぬ不思議な感興をもたらす。夏の陽射しの下を体が斜めになって歩く和服の婦人という不思議な幻影が、以前読んで以来浮かぶ。

 「かわうそ」(『思い出トランプ』新潮社1980年初版収録)を読んだ。カバー(ジャケット)を外して驚いた。真紅の布装。中井英夫『真珠母の匣』(11日のブログ参照)とはちょっと違うが、十三篇を収録。

 「満願」はずいぶん前に読んだきりなので内容はすっかり忘れていた。ウェブサイトの青空文庫で読んだ。こんなに短い小説だったか。冒頭。

《 これは、いまから、四年まえの話である。私が伊豆の三島の知り合いのうちの二階で一夏を暮し、ロマネスクという小説を書いていたころの話である。 》

 この家は、我が家から北へ十分も歩かないあの家と聞いている。我が家の向いの洋菓子店によく来たと聞いている。

 この四篇、どれも男女のふれあいが描かれている。そして一癖もニ癖もある、魅力的で底の知れない女性たち。カワイイだけじゃないぞよ、女性は。

 ネットの拾いもの。

《 【清瀬会議】 清瀬出身者の中で美人でスタイルもよく歌もうまいクイーンを決める会議。候補者は堀北真希釈由美子中森明菜。 》