部屋にこもってばかりもいられない

 朝、近くの瓦屋根には雪たまり。初雪。お題を入力、変換したら「部屋二個持って」。そりゃ豪勢な。部屋を暖める。

《  暖房や地中海的皿の中   加藤郁乎  》

 昼過ぎ、茨城県からの源兵衛川視察の案内。無事終了。曇天、冷えたあ。「ゴーストライター 新垣隆氏 記者会見」をネットで視聴。見応えあった。熱くなる。

 ネットを逍遥。

《 オンナというのは不思議なもんで、かなり不細工な娘でも、10代のごく一時期、絶世の美少女に見える「瞬間」というのがある。 》

 昨日の、ダンテが恋焦がれたベアトリーチェもそんなかなあ。人妻になって二十五歳で亡くなっている。

《  ほととぎすまして亀がりダンテに行かう   加藤郁乎  》

《 まぁ、世の中の「美人」は、その9割が化粧で誤魔化しているだけなんですけどね。 》

 誤魔化すといえばインチキ作曲家がらみで、ネットでジャズ・ギターのウェス・モンゴメリーが引き合いに。彼は楽譜が読めなかったけれど、演奏はすごい。『 The Incredible Jazz Guitar Of Wes Montgomery 』1960年録音は愛聴盤。四十年ほど聴いている。これと1962年のライヴ盤『 Full House 』が二大愛聴盤。そろそろCDに買い替えようかな。 You Tube で演奏する姿を観てビックリ。右手は親指だけでいいんだ。うーん、グルーヴィー。
 http://www.youtube.com/watch?v=gY01v3cWt5U&feature=related

《 いかなることであっても、人を傷つけるのはやめよう。傲慢であることはやめよう。聞く耳を持ち、持論の変化に柔軟であろう。これらの原則を「正しさ」より優先することでしか困難な事態でコミュニケーションを開くことはできないと思いますが、そうしていけば色んな解が場面に応じて見つかると思います。 》

 ダンテ『神曲』は、上記のような柔軟性に欠ける。彼の生きた時代を思えばそれもしかたないか。集英社版『世界文学全集2 神曲』(寿岳文章・訳)1976年初版には、地獄、煉獄そして天国の図解があって理解を助けられる。訳文はなじめなかったが。

《 菅官房長官によると、NHK委員の長谷川三千子氏は「我が国を代表する哲学者」だとのことだ・・・・・・。 》

 へえ〜。世の中、知らない人が多い。インチキ作曲家も寡聞にして知らなかった。

《 わざわざ「所有」しないといけない理由が薄れたものから、消費者のウィッシュリストの中で優先順位を下げられている。 》

《 「提供する商品の本質的な価値とはなにか」 》

《 芸術家に「感動的な物語」を付与するようになったのはいつからだろうか。音楽の方はよく知らないが、美術だとゴッホあたりからではないかと思われる。 》

《 仮に本体が凡庸でも、おまけが豪華(に見える)なら売れる。 》

《 STAP報道でもメディアの「物語」作りに対する反論は多かった。メディアがアホなのは国民がアホだからという説は半分事実だけど、近年はメディアの意識(国民はアホ)と実国民の感覚は解離しつつあると思う。これもよい傾向。全体的には日本人は昔より賢明になってきているのではないか、という仮説 》