「茗荷谷の猫」

 東京へ行ってきた。昼前、茗荷谷のギャラリー・ユウの牧村慶子イラスト原画展初日へ。展示を手伝う。牧村さん来訪。昼過ぎ、自由が丘での大学のゼミのOB会へ。夕方、銀座のギャラリー・オル・テールの林由紀子銅版画展初日へ。林さんと歓談。やはりいいな、と思う絵は売れている。夜帰宅。
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 昨夜、茗荷谷にちなんで木内昇(のぼり)『茗荷谷の猫』文春文庫2011年という九篇から成る短篇集の表題作を読んだ。大正末期の女性画家に、彼女の絵を画商へ斡旋している男は言う。

《 絵の生まれる根源を知らせることで、作品に窓口を作るということです。人は、物語を好みますから。 》

 本当にそうだなあ。牧村さんも林さんも物語を作らない。

 ネットの見聞。

《 毎日新聞のインタビュー。お題は安倍晋三の外交。大東亜戦争肯定、東京裁判否定、しかるに対米協力・属国化は容認、対米従属を通じての対米自立というシナリオは「祖父岸信介のふるまいをすべて擁護し顕彰するため」と見ると、きわめて分かりやすい、という説明をしました。 》 内田樹

《 「驚くべきことがある。1955年の『フォーチュン』誌による企業番付500に入っていた企業のうち、なんと87%が2011年にはもはや存在していなかったのだ」(クーリエ・ジャポン4月号より) 》