真鍋俊照『 空海のことばと芸術』NHKライブラリー2002年初版を読んだ。 弘法大師空海と密教そして曼荼羅が少しわかりかけた。空海というと まず浮かぶのはこの一節。
《 五大にみな響(ひびき)あり
十界に言語(ごんご)を具す
六塵(ろくじん)ことごとく文字なり
法身(ほっしん)はこれ実相なり 》
《 生まれ生まれ生まれ生まれて生(しょう)の始めに暗く
死に死に死に死んで死の終りに冥(くら)し 》
この語釈も当然ある。そのへんのことは省いて、あっと思ったくだりを。
《 私は以前、薬師寺に行ったことがあります。そこのちょうず鉢に水がたまっています。 月の明かりで入り口から入っていきますと、真っ暗なのですけれど、月の光がちょうず鉢の 水の中にポンと浮かんでいるのです。真っ暗い中ですから非常に美しい、神々しい お月さまがそこに映っている。 》 234頁
《 名月や池をめぐりて夜もすがら 松尾芭蕉 》
この名句が名句たる所以を、上記のくだりでやっと理解できた。
午後、ブックオフ函南店へ自転車で行く。文庫本を六冊。江戸川乱歩 『少年探偵団』講談社少年倶楽部文庫1975年初版、樋口有介『片思いレシピ』 創元推理文庫2014年初版、古川日出男『聖家族 上』新潮文庫2014年初版、山中峯太郎 『亜細亜の曙』講談社少年倶楽部文庫1975年初版、同『大東の鉄人』同1976年初版、 半村良・他『新宿ミステリー』河出文庫1987年初版、計648円。
世の中には知らないことがまだまだいっぱいある。「墨象」という書の分野が あることを知らなかった。あるいは興味を抱かず素通りしたか。そして海外で 大人気の少女三人組BABYMETAL。ネットでアメリカのビルボード誌の ニュー・ヨーク公演の記事などを見て、へえ〜。ライヴに行くと絶対にハマル、 とか。私は行けないなあ(あわよくば行く気かよ)。
http://newsphere.jp/entertainment/20141108-1/
そして黒木睦子さんの裁判。
《 最後まであきらめません。
出来る事をします
納得いかないから、一歩も下がりません 》
https://twitter.com/mutsukuroki