昨日の寒々した雨から一転、春うららを実感させる日和。周りでは紅梅白梅蝋梅河津桜と、 咲き揃う。照屋眞理子さんの短歌が浮かぶ。
《 琥珀なす一月翡翠なす二月うらら三月眞珠玉(まだまたま)なす 》
村上護『きょうの一句』新潮文庫2005年初版、「3月1日」には飯田龍太の句。
《 いきいきと三月生る雲の奥 》
《 〈三月生る〉とドラマ仕立ての表現が、すべてに生気を与えているかのようだ。 》 村上護
昨日の毎日新聞、「今週の本棚」、紀田順一郎『幻島はるかなり』松籟社への川本三郎の評から。
《 現在ではとても考えられないことだが、昭和三十年ごろ、推理小説や幻想文学、怪奇文学は 世に認められていなかった。 》
《 当時、推理小説が新聞雑誌の書評で取り上げられることはまずなかった。作家自身も 「推理小説は文学か」と悩んでいた。 》
時代は変わる。それは美術・芸術にも言えること。デザイン、イラスト等は芸術ではない、 少なくともファイン・アート、ハイ・アート(純粋芸術)の辺境、周縁に位置するというのが、 今も美術業界の大勢だろう。純文学/大衆文学という区別=差別と同じ構造だ。そんな分類は 静かに溶解しつつある気がする。その混沌に一本の棒を突き立てるのが、小学館から八月に出る 『日本美術全集 第19巻』だろう。
《 第19巻は椹木野衣監修で、ねじ式や田中一村も言及されていたり、 最終20巻は村上隆や会田誠も詳述するみたいですよ 》
http://www.shogakukan.co.jp/pr/nichibi/lineup.html#bookDetail17
第19巻には味戸ケイコさんの絵(1974年の絵だったかな)も掲載される。ワクワク。
ブックオフ長泉店で二冊。木山捷平『木山捷平全詩集』講談社文芸文庫2013年5刷、柄刀一 『翼のある依頼人』光文社文庫2014年初版、計216円。
ネットの見聞。
《 天皇がウクライナを訪問し、現地の人間がチェルノブイリ産の食材での歓迎会を開いたら、 日本人はどう思うだろうか。安倍なら快哉を叫ぶだろうが、英国民並びに王室はそんなに馬鹿じゃない。 戦争になるぞ。 》 藤岡真
《 僕がいつも言うことなのだが。安全確認とは、危険性を探して否定してく作業であり、 安全性を探して安心する作業ではない。 》 おかあつ日記
《 1950〜60年代の自民党と今の自民党はもうまったく別の政党だということでしょうね。 》 内田樹
ネットの拾いもの。
《 日本凄い! がネットでもTVでも盛り上がっているが、 現実の日本が全然凄くないのが一番凄いよね。 》