「岡部稔写真作品展」

 昨日また買った椹木野衣アウトサイダー・アート入門』幻冬舎新書2015年初版を知人の造形作家へ 郵送(贈呈)。ジャン=ピエール・レイノー(244頁〜)に彼と重なる部分を感じて。レイノーの作品は、 東京の原美術館で三十年ほど前に見た。

《 まずレイノーは美術に関してはまったくの独学である。正規の教育はまったく受けていない。 》  246頁

 彼は農業高校が最終学歴。

《 美術史の知識や鑑賞体験さえろくになかったのだ。レイノーが自分の問いをかたちにするために 使えるのは、庭師となるために培った造園の知識と技術だけだった。 》 250頁

 彼は元植木職人。

 三島駅から電車に乗り新蒲原駅へ。日本料理店「よし川」で展示中の岡部稔氏の写真作品を鑑賞。 多くの写真作品が不織布にプリントされた額なしのもの。それが作品の重さを和らげている。和室の 宴会場の床の間や壁に展示されている作品は、和風の雰囲気に溶け込み、部屋の品位を上げる効果も。 この多分誰も試みてはいなかった作品展示=配置はじつに画期的だ。ギャラリーで見ていた作品が、 和室にこれほどにぴったりするとは。岡部さんの手腕が光る。眼福。
 堪能して昼食。桜えびのかき揚げを賞味。軽みのある味わい。美味。
 よし川 http://www.unagi-yoshikawa.com/
 岡部稔 http://www.okabeminoru.com/

 ネットの見聞。

《 山口はるみの描く世界は、渋谷をめぐって繰り広げられた、かつての五輪から新たな五輪への 50年を超す変遷のなかで、大きな役割を果たし、いつしか忘れられ、そして今また復活しつつある。 その意味するところはなにか。 》 椹木野衣
 http://www.sankeibiz.jp/express/news/150330/exg1503301215002-n1.htm

《 国は前知事の承認を大義名分とするが、公約破りに民主主義上の正当性はない。昨年の知事選で、 前知事が現職としては前代未聞の大差で敗れたことからもそれは明らかだ。その民意を踏みにじり、 度重なる知事の面会要求すら拒み続けて移設を強行する政府の姿は、何と野蛮であろうか。 》  琉球新報<社説>
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-241173-storytopic-11.html

 ネットの拾いもの。

《 未完探偵小説全集刊行決定! 幻の中絶作品を第一線作家が書き継ぎ! 1江戸川乱歩『悪霊』2横溝正史『模造殺人事件』3浜尾四郎『平家殺人事件』 4高木彬光『地獄の舞姫』5木々高太郎『美の悲劇』……以下続々未刊! 》 芦辺拓