『ミステリー列車が消えた』

 西村京太郎『ミステリー列車が消えた』新潮文庫2004年52刷を読んだ。乗客四百名、全長二百五十メートルの 「ミステリー列車」が東京駅を出て忽然と消えた。身代金十億円が誘拐犯から要求される。ワクワク・ワクワク。 奇想天外な、でもあり得るトリックだ。一気読み。いやあ、面白かった。ネットには瑕瑾の指摘が散見されるが、 私は些細なことには笑って見過ごす。ツッコミをしようと思えば、ツッコミ所はいくつもあるが、私は、こんな すっ飛んだ着想を無謀にも小説に挑戦し、実現させた作者を寿ぎたい。

 昼前に雨は止んだが、午後もパラパラ。スーパーから細めの段ボール箱をもらってくる。平凡社ライブラリーが 28冊収まる。一冊入らない。紀田順一郎『増補 二十世紀を騒がせた本』1999年初版を出す。

 ネットの見聞。

《 祝祭を咒い、戦争から震災と云った折々の厄災に心を奪われず、事象もしくは時代そのものにそびらを向け、 ひとり「細雪」を書き綴った谷崎潤一郎をわたしたちは知っている。そう云った希有な個の営みにこそ、 思想があるのでないだろうか。 》 一考
 http://www.despera.com/bbs2/2015/10/post_1967.html

《 電力天下り 地方も45人 原発事故後、蜜月続く 》 東京新聞
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015101190070902.html

 ネットの拾いもの。

《 レトルトカレーを食べていたんだけど、ルーばかりで肉がない。
  パッケージをふと見たら、次のように記されていた。
  「肉が溶けるまで煮込んだレストラン仕様のカレーです。」 》

《 富士山は五合目まで登ったことがあります(人それをドライブと呼ぶ)。 》

《 シルバー川柳大賞  年上が タイプだけれど もういない  》