「まつりは終えた」

 昼前、小用を済ませブックオフ長泉店へ寄る。サイモン・シン『暗号解読』新潮社2001年7刷帯付、皆川博子『結ぶ』 創元推理文庫2013年初版、計216円。

 スーパーのレジのお姉さんが「祭りが終わると寂しくなる」と呟く。昔は夏祭りの後は寂しく切ない気分だったけど、 今は「よかったなあ」という思い。子どもから障害者までが三島サンバで出場。大通りという大舞台の晴れ姿。 子どもたちの山車のシャギリ。金をかけたハリボテなどはなく、囃子手、踊り手から観衆まで皆がそれぞれに楽しむ。 ゆったりした、賑やかでやかましい三島らしい熱い祭りだ。きょうは33.5度。外出を控える。いや、出たくない。夕立。 昨日でなくてよかった。

 泡坂妻夫展が小樽文学館で催されていて、ネットで話題に。手元には四冊のサイン本。幻影城から出た単行本で、 『11枚のトランプ』1976年、『乱れからくり』1977年、『亜愛一郎の狼狽』1978年、『湖底のまつり』1978年。どれも 予約特典だった記憶。私にとってのお宝は、怪の会・編『エンサイクロペディア アワサカナ  泡坂妻夫事典』1999年、 200部、頒価3500円。
 http://otarubungakusha.com/exhibition/2016072114

 竹西寛子『水の断章』淡交社1991年をぽつぽつ読む。式子(しょくし)内親王の和歌に出合う。

《  山深み春とも知らぬ松の戸に絶え絶えかかる雪の玉水  》

 新古今和歌集、春の部収録。

《 「雪の玉水」とは、何と透明度の高い言葉であろう。微小でありながら、なんと宇宙的な思考をよび易いであろう。 大いなる静寂を気づかせるあるかなきかの水音は、すなわちあるかなきかの運動として、運動と名のつくあらゆる運動に 通じて歌を開いている。このような歌をどうして小さいと言えるだろう。どうしてか弱いと言えるだろう。 》  「雪の玉水」18-19頁

 「雪の玉水」。いい言葉だ。「歌を開いている」。いい評語だ。「松の戸に」は「待つの途に」とも読めるだろうか。 これは深読みの勇み足みたい。

 ネットの拾いもの。

《 ちなみに私の史上最高に意味不明だった聞き間違いは、「ステーションワゴン」が「清少納言」に聞こえた一件です。 》  大矢博子
 https://twitter.com/ohyeah1101/status/766098303498932230

《 あの国民的5人グループはもう見れないのか。

  なか○君、かと○君、○むら君、○○ぎ君、い○○○君は5人が5人ともに個性的で素晴らしいグループだったな。

  今まで夢をありがとう。
  ザ・ドリフターズ。 》 小林六平
 https://twitter.com/ellenkoba/status/765109534088015872