作品が生き続けるために

 ネット注文して届いた音楽CD『 UMALALI 』オフィス・サンビーニャの二枚を梱包。明日年上の女性画家二人に郵送。 お二人とも近々、個展を控えている、その東京六本木のギャラリーと福岡県の公立美術館には行けない。『 UMALALI 』を 聴いてお二人がなにか楽しまれれば幸甚。前世紀ならカセット・テープに再録して送ったが、いつしかそんな習慣も廃れた。 これは一枚千円なので贈れる。
 https://www.sambinha.com/e-commex/cgi-bin/ex_disp_item_detail/id/SPR-013/

音楽、文学、美術に興味のあるフツーの人は、周囲にはほとんどいないことに、最近気づかされる。ちょっと知っている、 興味があるわ程度の人たちばかりで、のめり込むほどの人はまったく出会わない。ましてそれらに人生を賭けるような意気込みの 人は皆無。音楽、文学、美術の常識とは、どのへんまでの知識を言うのだろうか。最近はまったく期待しない。人は生存するだけ、 あるいは直接的な身近な快楽、快感だけにしか、関心が向かないのかもしれないと思うようになった。私のように、死後を視野に 入れた生き方などは、お呼びでない。味戸ケイコ、安藤信哉、昨日ふれた北一明。味戸さんは現役だが、鬼籍に入った安藤信哉、 北一明を顕彰するのは私しかいない、と自負。一昨年の夏、東京新聞で大々的に報道された北一明記念館をつくる動きは、その後 杳として聞かない。私はただ、作品を後世へ伝えるのみ。ビジネスにしようと仕掛けることはしない。

 若い日、生きがいは好きな女性に愛されることだった。相思相愛。しかし、それは二十代を通じて不可能なことを痛感。二十九歳。 意地で自宅を新築し、翌年に墓を築き直した。これで男子一生の仕事は結婚以外はやってしまった。次に何かの目標がなければ 働く気力が湧かないと、十五年後の四十五歳に味戸ケイコさんの常設美術館を建てることを目標にした。会ったこともない味戸さんに 夢を伝えた。途中から北一明を加えて二人の常設美術館を、十六年後の四十六歳にK美術館として開館。後世へ伝えるべき作品を 一時的に展示する場を提供。展示期間は終え、将来へ向けて保管している。
 http://web.thn.jp/kbi/

 今思うことは、私の死後作品をどうすべきか。売却が最良の方法のようだ。金を払ってでも欲しい人のところへ行くのが一番。 売れ残り? そんな商品は保管していない。

 ネット、いろいろ。

《 ほとんど知られていない30年前の挿画のお仕事。古い本の挿画本を描き直したんだと思われてしまったらしい。これの 「元の絵」があるなら私も見たいわ。 》 林由紀子
 https://twitter.com/PsycheYukiko/status/835717407507279872

 榊原晃三『フランスのむかし話』偕成社文庫1985年初版だ。私は1986年の2刷を持っている(林さんから恵まれた)。25頁と 169頁。
 https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%80%E3%81%8B%E3%81%97%E8%A9%B1-%E5%81%95%E6%88%90%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A6%8A%E5%8E%9F-%E6%99%83%E4%B8%89/dp/4036511602

《 介護の現場でまかり通る「理不尽なルール」ご存知ですか? 厚労省の奇妙な言い分 》 長谷川 幸洋
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51053

《 只ごとではない余白の無さを前にしては、間の美学は通用しません。 》 逆光手帖
 http://gyakko.blogspot.jp/2017/02/blog-post_21.html