『中動態の世界』再読・五

 國分功一郎『中動態の世界──意志と責任の考古学』医学書院2017年5刷を少し再読。

《  言語は不均衡な体系である。言語は常にさまざまな要求に対応しながら、抑圧と矛盾を抱えつつ運用されている。人の心や社会と同じである。だから、 矛盾が甚だしくなれば、抑圧に対する反発が強くなることもある。
  中動態はあるときから抑圧された。能動態と受動態を対立させるパースペクティヴこそが、この抑圧の体制である。われわれはこのようなパースペクティヴの なかにある言語を、尋問する言語と呼んだ。その言語は行為者に尋問することをやめない。常に行為の帰属先を求め、能動か受動のどちらかを選ぶよう強制する。   しかし、心のなかでの抑圧が、一度行使されればその後も変わらず影響力を行使できるといった類のものではなく、抑圧し続けるために常に強いエネルギーを 必要とするのだろう。
  中動態に関して言えば、行為の帰属や意志の存在をめぐる強い信念こそがそのエネルギーの源であったように思われる。しかし、これは言い換えれば、そうした 抑圧が弱い地点や、それが弱まった際には、抑圧されていたものが再び現れ出るかもしれないということである。 》 195頁

《 抑圧と矛盾を抱えていない言語は存在しないし、その意味で、言語が変化するのはその抑圧の形が変わるということである。言語はこの条件を絶対に 超えることができない。 》 196頁

 午前、源兵衛川中流でのグラウンドワーク三島の草刈り作業に参加。カワセミが飛んでゆく。川岸の病室を見上げ、ついつい頑張ってしまう。ふう。
 午後、カクカクする足どりで病院へ。受付で待っていた友だちは「見たよ」。疲れがふーっと。

 ネット、いろいろ。

《 現場事務所を閉鎖して撤退 》 ネットゲリラ
 http://my.shadowcity.jp/2018/01/post-12569.html

 上記草刈り作業の後、渡辺専務理事からその模様を聞いた。さてさて、どうなるか。

《 「SMAPが去り安室奈美恵が去り小室哲哉が去って平成が終わる」というツイートが流れてきたけど、一方でヤマトもマジンガーもルパンも鬼太郎も復活してるので 時空の歪みハンパない 》 山口真弘
 https://twitter.com/kizuki_jpn/status/954260215830003713

《 新聞・通信各社の論説委員らと懇談、在京民放(テレビ局)各社の解説委員らと懇談、内閣記者会加盟報道各社のキャップと懇談、という光景を見ると、 盧溝橋事件の発生から4日後の1937年7月11日に、近衛首相が首相官邸に当時の大手メディア各社幹部を集めて国策への全面協力を要請した事例が思い浮かぶ。 》  山崎 雅弘
 https://twitter.com/mas__yamazaki/status/954595806308265984

《 何度も言っていますが「米側に求めたい」の繰り返しでは駄目。日米地位協定を改定して在日米軍の運用を日本側で規制できる権限を持たない限り、 日本政府は国民の命や安全に責任を持てない。あと米政府に対しても、こういう問題の処理を在日米軍任せにしていては駄目だと気付かせないといけない。 》  布施祐仁
 https://twitter.com/yujinfuse/status/954291586849947650

《 「部屋の積読タワーをさらに高めたい欲望」 》