國分功一郎『中動態の世界──意志と責任の考古学』医学書院2017年5刷の再読を終える。
《 これは言い換えれば、善と悪には、人間の社会で通用しうる、そして通用している規範には閉じ込められない過剰さがあるということに他ならない。
その過剰さを知っている人ならば、善が徳に背く場合があることをわきまえているだろう。あるいは、悪徳と言われているものが善の機能を果たす場合も あることを。しかしこの過剰さを知らない人、この過剰さに目を向けようとしない人は徳に絶対的な善の役割を与えようとする。そのとき、一般的に通用しうる、 そして通用している規範は、一つの通念に過ぎないにもかかわらず絶対性を手にすることになる。人々の同意を根拠とする徳が、人々の同意を必要としない善の性質を 身にまとう。相対的なものでしかあり得ないはずの徳が、絶対的な地位を獲得する。 》 287-288頁
《 しかし、中動態は散文的に説明され、概念化されたうえで、あらためてもう一度イメージを獲得しなければならなかった。なぜならば、結局ところ本書が 問題にしてきたのは、我々が能動／受動の区別を通じて人間存在について抱いているイメージに他ならないからである。「中動態の世界」というイメージが、 その存在のイメージに取って代わるまではいかないにせよ、そこに何らかの変更を加えなければならない。 》 331頁
再読して……まだよくわからない中動態。だからこそ面白い。美術作品への全く違った考え方が生まれる予感。予感、なんだよなあ、私にはまだ。
風が激しく吹いている。みなみらんぼう『途上にて』をレコードで聴く。
https://www.youtube.com/watch?v=4b-VPunBjo8
ついでに『時計を見ないで』を。
https://www.youtube.com/watch?v=ouseTFtXQuQ
新宿でのライヴを思い出す。
ネット、いろいろ。
《 無茶しやがって…。「史上最大の素数」まさかの書籍化 》 HuffPost Japan
http://jp.techcrunch.com/2018/01/22/huffpost-amazing-book_a_23338997/
《 逮捕状が出た事件がなぜか直前に逮捕執行中止となった 》 Shiori-Black-Box
http://shioriblackbox.stopgenpatsu.com/
《 安倍首相に逆らった森友・籠池氏は6カ月間勾留、不正払い下げの財務省職員は栄転 》 Business Journal
http://biz-journal.jp/2018/01/post_22050.html
《 安倍官邸が人事局を作って高級官僚の人事権を握ってしまったことが諸悪の根源。内閣に不利な捜査をする検察、警察幹部が皆飛ばされるのでは、 警察や検察が正しい捜査もできぬ。もう独裁国と同じことが起こっている。安部官邸の民主主義の破壊が進む。選挙に勝たせた結果だ。山口公明の罪は非常に重い。 》 澤田愛子
https://twitter.com/aiko33151709/status/954976235590901761
《 …生命淘汰の祭典・ディスリンピックの舞台は、ヒ総統お抱え建築家 A. シュペーアの『廃墟の価値理論』の思想と、ドストエフスキーの引きこもり小説 『地下室の手記』の作中で主人公が言った「産まれながらの死産児」という言葉から着想を得て、誕生間近の建造物(工事中)のようにも遺跡にも見えるような 曖昧な場所にしようと決定。なので、写真のように一見廃墟のような背景になっています。 》 風間サチコ「競技場に見えるかな？」
http://kazamasachiko.com/?p=6008
《 プロとしてやっていくのなら、悪評をバネにするふてぶてしさも必要だと思うの。褒めてくれる人ばかりだと、自分が裸の王様になりそうで、 そっちの方が私は怖い。 》 中村うさぎ
https://twitter.com/nakamurausagi/status/955230559671898114
《 【サライ語録】「金ではなく、自分の目や舌で良いものを見つける快楽こそ、老年の特権です」種村季弘（独文学者） 》 大人の雑誌『サライ』公式
https://twitter.com/seraijp/status/950668652705071104
《 テレビでは『不要不急』の外出は避けるように伝えているが、古本を買うことを急いではいないのだが、古本を買うことは人生に必要なことなので、 雪の中でも出かけなければならぬのだ！ 》 古本屋ツアー・イン・ジャパン
http://furuhonya-tour.seesaa.net/article/456371138.html
《 「親子三代 10人家族」とかが、恵方巻き一斉にやったら、見た目、地対空ミサイルみたいだよね 》
