『芸術新潮』九月号つづき

 昨日紹介した「新 三十六歌仙 近代〜現代の十人」の歌。昨日の紹介順。姓のみ。名は昨日の日録に。

  くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる  正岡

  やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君  与謝野

  幾山河(やまかは)越えさりゆかば寂しさの終(は)てなむ国ぞ今日も旅ゆく  若山

  君かへす朝の鋪石さくさくと雪よ林檎の香(か)のごとく降れ  北原

  こころよく我にはたらく仕事あれそれを仕遂げて死なむと思ふ  石川

  かりがねも既にわたらずあまの原かぎりも知らに雪ふりみだる  斎藤

  死に近き母に添寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞(きこ)ゆる  斎藤

  あかあかと一本の道とほりたりたまきはる我が命なりけり  斎藤

  沈黙のわれに見よとぞ百房の黒き葡萄に雨ふりそそぐ  斎藤

  葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり  釋

  原牛の如き海あり束の間 卵白となる太陽の下  葛原

  濁流だ濁流だと叫び流れゆく末は泥土か夜明けか知らぬ  斎藤

  日本脱出したし 皇帝ペンギン皇帝ペンギン飼育係りも  塚本

 斎藤茂吉が四首も、あがっている。

 ネット、いろいろ。

《 「僻地の廃校」に年間2万人が訪れるワケ / 木下斉 》 PRESIDENT Online
 https://president.jp/articles/-/26021

《 今日では、個人が誰でも電通になれる。みうらじゅんが言う「ひとり電通」という状態は、文字通りのことだ。 》 千葉雅也
 https://twitter.com/masayachiba/status/1034636011785969664

《 【江戸のエロ本の値段】普通の好色本(男女の秘戯を描いた春画や枕絵)で2、3千円。錦絵一枚がソバ一杯(400円)ぐらいの値段。 北斎クラスは3万円以上。庶民には高価だった。江戸には800軒の貸本屋があり、顧客は10万人。女性読者も多かった。 》 フランス書院文庫編集部
   https://twitter.com/franceshoin1985/status/1034419828902248450

《 この経験を通して、たくさんの男性にロリータやめろと言われたわけですけど、わたしの答えは決まっています。やめません。やめるかボケ。 やめるわけないだろバカヤロウ。 》 青木 美沙子
 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57183?page=3

《 安普請って安倍晋三と近い。 》 lulitohari
 https://twitter.com/lulitohari/status/1034580804234440705