閑人亭日録

『意味がない無意味』三

 千葉雅也『意味がない無意味』河出書房新社2018年初版、「 I 身体」を読んだ。

《 あれらの人物たちは外へ逃れ出ようともがいているのではない。むしろベーコンは、強く圧迫されて内に褶曲した身体を積極的に言祝(ことほ)いでいるように 思われる。 》 「思考停止についての試論──フランシス・ベーコン」 40頁

 このような鑑賞は気づかなかった。

《 それを示すのに、日本語の「~してしまう」や「~することになった」などの言い回しはとても便利である。私たち=人間がこれらを使った文の主語になるとき、 その文は、私たち=人間の(意思にもとづく)責任をいくらか免除する、非人間的な、他の原理の存在をほのめかしている。 》 「ズレと元々──田幡浩一「one way or another」展に寄せて」 47頁

 國分功一郎『中動態の世界』医学書院を再読したくなる。その帯の文から。

《 「する」と「される」の外側の世界への/旅がはじまった。 》

 「パラマウンド──森村泰昌の鼻」を読んだ。
 「不気味でない建築のために」を読んだ。「 I 身体」を読了。

 春めいた陽気の朝、中郷温水池下流のいつもの用水路でカワニナを採取。近所の人たちにこれはホタルの餌で、源兵衛川へ放流すると説明。餌とは知らなかった、と。 昔は他の川にもたくさんいた、と。だろうなあ。ホタルを観察している年配の知人に放流を委ねて帰宅。
 昼前、郵便局で順番待ちで壁面の記念切手を眺めていたら「スウィーツ」の切手。なんと赤坂しろたえのレアーチーズケーキも。これには驚いた。四十年ほど前に 何度か通ったお店。
 https://yu-bin.jp/kitte/0119/

 ネット、うろうろ。

《 三島という地名を聞くと反射的に口をついて出てしまうのが「産で死んだが三島のおせん」というフレーズだ。 》 杉江松恋『芸人本書く派列伝returns vol.16』
 http://www.bookaholic.jp/post-4666/

《 官房長官記者会見での本紙記者の質問を巡り、首相官邸が「事実誤認」「度重なる問題行為」などと本紙や内閣記者会に申し入れの文書を出したことについて 特集ページで検証し、東京新聞の見解を示しました。内閣報道室長が質問の途中で何度も遮る妨害の実情もお伝えします。朝刊7面をご覧ください。 》 東京新聞編集局
 https://twitter.com/tokyonewsroom/status/1097888769091530752

《 官房長官記者会見での東京新聞記者に対する質問制限問題で、本日20日付の東京新聞朝刊7面に検証記事。官邸の抗議は大半が難癖。内閣報道室長の妨害行為も 噴飯もので、1分半ほどの短い質疑で7回も質問を遮られた例も。「会見は国民のもの」「これまで同様、取材と質問を続けていきます」が本紙の見解。 》 佐藤 圭
 https://twitter.com/tokyo_satokei/status/1098002756357345280

《 吉本隆明は、晩年、解剖学者の三木成夫の所論によりつつ、「心」を、体内の自律神経系に制御された内蔵に由来する層(三木はこの層を進化的に「植物系」とした) と、感覚ー運動系に由来する層(動物由来」)に分けて考えられると提起した。ダマシオが、ここで説いているのも、そういうことである。 》 +M
 https://twitter.com/freakscafe/status/1097709681311535104

《 さらに、身体を感覚ポータルの「台座」として捉えることの強調は、中村雄二郎が説いた「共通感覚」論と同じ問題意識に基づくもので、 そもそも五感は独立した機能ではなく、例えば視覚を機能させるにしても、そこには運動感覚や触覚との協働が必須、その協働を可能にする台座が身体なのである。 》  +M
 https://twitter.com/freakscafe/status/1097711148688760832

 三木成夫に中村雄二郎そして吉本隆明。アントニオ・ダマシオ『進化の意外な順序』白揚社
 http://www.hakuyo-sha.co.jp/science/strangeorder/

《 ホワイトハウス宛の署名を始めたカジワラさんが、日本入国時に110分も拘束されて辺野古のことについてあれこれ尋問され、沖縄選出の国会議員が動いてくれて やっと解放されたとのこと。この国にもはや言論や思想の自由はないらしい。つーかマジやばくね? 》 想田和弘
 https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/1098094182307151874

《 この季節に思い出す。早稲田大学卒業式、卒業生のデーモン閣下は悪魔のまんまで入ろうとして入り口で止められ「皆、社会に出る恰好(スーツ)でここに来ている。 吾輩はこの姿で社会に出るのだ」と明言しそのまま堂々ご出席。見事な同調圧力の蹴散らし方である 》 ぬえ
 https://twitter.com/yosinotennin/status/1098033380719902721