閑人亭日録

『TOKYO STYLE』

 都築響一『TOKYO STYLE』ちくま文庫2009年7刷を読む。写真主体だけれど、都築響一の短文がじつに味わい深い。副題「TEXT AND PHOTOGRAPHS」。TEXTが先。

《 「和風」の伝統美を極める写真集、クールな現代建築を逐一カバーする大判の作品集、スタイリストがきれいにまとめたインテリア・デコレーション雑誌、飽きるほど たくさんの「日本の空間」を扱った印刷物が本屋に並んでいる。でも、どれからも、そこに実際に暮らす人間たちの気配は感じられない。なぜならそれは、人間の生きる 場所としての空間の記録ではなくて、建築家なり写真家なりの作品、あるいは商品の巧妙なプレゼンテーションにすぎないからだ。さらに言えば、そんな写真のように 住んでいる人間がまずいないからだ。 》 「1992年、東京で」より 19頁

《 世界はこれからますます不景気になり、多くの人々が経済的な余裕を失っていくだろう。狭い空間で気持ち良く暮らす術は、意外に未来的だったりするのかも しれない。 》 「1992年、東京で」結び 19頁

 それから三十年。当たってる。

 きょうはゴミゼロの日とか。東京新聞三面を全部使っての広告。へえ~。
 ブックオフ長泉店で二冊。篠原勝之『骨風(こっぷう)』文藝春秋2015年五刷帯付、大沢在昌他『刑事の矜持』双葉文庫2018年初版、計一割引194円。
 午睡の後、お散歩へ。イトーヨーカドー三島店の本屋で井上智洋『純粋機械化経済 頭脳資本主義と日本の没落』日本経済新聞出版社2019年初版帯付を購入。
 静岡朝日テレビのディレクターから電話。1日(土)昼の放送は中止に。

 ネット、うろうろ。

《 幻冬舎出版中止トラブル、作家・津原泰水さんが明かす、日本国紀と、盟友だった担当編集者の「変節」 》 HUFFPOST  https://www.huffingtonpost.jp/entry/storyt_jp_5ce28a05e4b09e057807e725?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter


 《 むしろ人口が集積する割に、不必要に不動産価格があがり、若者たちは生活コストに対して仕事での報酬は低いという状況の都市が荒んでいく。 農村地域は生産力を持ち、その付加価値を世界経済成長と共に引き上げながら、適切な量と向き合う。そのほうが家族単位の事業が継続するという面白さ。 》 木下斉
  https://twitter.com/shoutengai/status/1133650718823469057

《 6月1日施行「改正通信傍受法」で国民の情報はここまで裸にされる/伊藤 博敏 》 現代ビジネス
  https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64915

《 多数派である与党が開会を拒否すれば議会制民主主義は死に絶えてしまう。だからこそ、少数派たる野党の権利として両議院規則には「3分の1以上の請求」 で委員会を開かなければならないと定められている。それさえ無視する与党に国会議員たる資格はない。 》 異邦人
  https://twitter.com/Beriozka1917/status/1133691260743475200

《  <目的意識が先に立つと、歴史を見る目がゆがむ。自らの見たいものを過去に投影し、事実でないものを教訓にしてしまう。自説の補強や正当化のために 歴史をゆがめられては困る。>

  戦国大名からビジネスを学んだり、江戸からエコロジーを学んだり、古代史から外交を学んだり… 》 高井 忍
  https://twitter.com/takaishinobu/status/1132980184028594178

《 文科省薬物事件、「薬物やりながら仕事してるから正気を失ったようなゴミ施策が行われるのだろう」と「薬物やって正気を失わないととてもじゃないが ゴミ施策を行えないだろう」の二つの論があるが、いずれにしろ「正気を失ったようなゴミ施策」が行われていることについては見解が一致している。 》 柚ししゃも
  https://twitter.com/f_hizikata/status/1133522993596944384